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【 メルレポート、~ レポート十九、私の分まで生きて 】

「魔王。メルちゃん。剣は鍛え終わったぞい」

変なおじさんが言う。
その言葉通り死斑剣の刀身は一際輝きを増し、その周りに冷気をまとっていた。
死斑剣より冷気が漏れ出し、辺りは更に寒さが増した。

およ?

もしかして雪が降るこの季候は……もしやギャグのせいじゃないのか?

今まで変なおじさんのギャグが季候を変えると思っていた。
が、実は剣より漏れる冷気が原因なのかと。
魔王はそう思った。

そう。
今、魔王が気づいたようこの寒い季候は剣から漏れ出す冷気が原因だったのだ。
つまり、変なおじさんは死斑剣以外の他の剣も鍛えていたのだ。
魔王達がここにたどり着いた時に。

その剣の持ち主は……。

あの松岡修造的なヤツらの剣じゃないのか。
そう。俺様達の天敵なヤツらでは。
と魔王は思った。

が、変なおじさんとて、ヤツらとは敵対する関係。それはないのかもしれない。

そうも思った。
が、今はヤツら位しか考えられない。
しかしメルだけは、そうではないと信じていた。

敬愛する変なおじさんが、ヤツらに力を貸すとは信じられなかったのだ。

では、魔王達がここに来た時に鍛えていた剣の持ち主は……。

いや、今は伏せておこう。
追々、誰の剣を鍛えていたのかは明らかになるはずだ。
しかし、季候を変えてしまうほどの冷気を発する剣とは、何とも心強いぞ。

「うむ。いい剣になったな。変なおじさん、礼をいうぞ」

死斑剣をまじまじと見つめて言う。
メルも満足そうに笑う。
魔王は思った。

この死斑剣を使えば、勇者達にも一泡吹かせる事が出来ると。

「魔王。じゃ、勇者達を倒しに行きましょうか」

「うむ。勝てる気がするぞ」

「甘いわ。これで勇者達に勝てる確率が少し上がっただけ。決して勝てないわ」

おい。おい。
季候を変えてしまうほどの冷気をまとう死斑剣を使っても勝てないのかよ。
俺様ってどんだけ弱いんだ。元魔王だった俺様だぞ。
ここに来るまでも魔人達をだな。

って、聞けッ!

メルッ!

「勇者達の寝込みを襲って、後ろから寝首をかくのよ。いい事?」

やる事は前と同じか。
せっかく死斑剣を鍛えて、パワーアップさせたのによ。
ほとほと俺様の弱さに嫌気がさすぜ。

「へい。へい」

と俺様が口を尖らせ、微妙に抗議しつつ答える。
そこで変なおじさんが口をはさむ。
真剣な面持ちで。

「メルちゃん。今、とんでもない事に首を突っ込んでおるようじゃのう」

とんでもない事?
確かに原初の魔王を呼び出して、世界を滅ぼそうとしてんだからな。
とんでもない事と言えば、とんでもない事かもしれん。

「一つ、忠告をしとくぞい」

何だ?

「この世界には魔神器とか言うものがあるらしいが、それには手を出すな」

もう遅いぞ。
俺様達は魔神器から原初の魔王を呼び出してしまっているんだからな。
あまつさえ魔神器の魔神達を倒そうと画策しているのだ。

「最悪、手を出した場合」

手を出した場合?

「魔神器の魔神は所有者と認めたものの言う事を聞くと聞いた事がある」

そうなのか。初耳だ。
だが、原初の魔王の魔神器はブタピックが持っていた。
という事はブタピックが所有者って事か?

「所有者になるには魔神を呼び出し、それを倒し屈服させる事じゃ」

……つまり。
原初の魔王がブタピックに倒されたとは思えん。
という事は、今、原初の魔王の魔神器は所有者不在という事になるな。

「魔神を倒せるやつなどいない」

だろうな。
しかし、俺様達はこれから勇者達を倒し、その後、魔神を倒す予定だがな。
この冷気をまとった死斑剣と勇者を倒した経験値でな。

「馬鹿な事は言わん。魔神器には手をだすな」

ありがとよ。変なおじさん。
しかしな。俺様達は魔界の支配者として返り咲く為に魔神を倒さねばならん。
これは宿命であり、そして、作者の意図なのだ。ふははは。

「ありがとう。変なおじさん。大丈夫よ」

メルが答える。
青い瞳をクリクリとさせて、愛らしく。
もしメルの性格が凶暴でなければ、今にも襲っちまいたい位、可愛いぜ。

ま、でも俺様はメルにとってブサメンでしかないがな。

ちくしょうめ。

「その魔神器とやらには手を出さないわ」

おい。おい。
どの口が、そんな事を言うんだ。
いくら心配をさせない為とはいえ、大ウソをこいてもいいのか?

「じゃが、剣を鍛えたのじゃろ。つまり戦いに赴くって事じゃないのかい?」

変なおじさん、鋭い。

「勇者ごときと戦っているうちはよい。が、魔神器には……」

そのごときにも勝てないんですけど。

「大丈夫よ。魔神器には間違っても手を出さないわ」

メルよ。本当に悪だな。
いや、この場合、変なおじさんに心配させない為だから善なのか。
というか善行など魔人のやる事じゃねえぞ。

メル。お前は魔人の女なのだ。

自覚を持て。

「……いや、もう知っておるよ。メルちゃん。魔神器に手を出しておる事は」

「!」

メルの頭のテンコツにある癖毛がピーンと伸びる。

変なおじさん、無駄に鋭いな。
一体、どこからそんな情報を仕入れたのだ。
魔神器を持っていたブタピック位からしか、そんな情報は漏れないぞ。

「メルちゃんは頭が良い。じゃから逆に心配なんじゃ」

「そうね。あなたにウソは無駄のようね」

「もう知っておる。魔王を魔王に返り咲かせる為にやっておるのじゃろう?」

メルは観念したように健康的な唇を尖らせる。

「そうよ。私は魔王の参謀。魔王の復権が本願なのよ。仕方がないの」

今までの殊勝なメルは、一体、どこにやら。
青い瞳に決意の炎を灯し、力強く、変なおじさんに言う。
そんなメルも可愛い。

というか、俺様はメルに惚れてしまっているのか?

ずっと可愛いを連呼しているような……。
そんな事はないと言いたいが、否定できない俺様がいるのも事実だ。
力なく笑う変なおじさん。

「うむ。メルちゃんにも考えがあろう。じゃが最後にこれだけ言わせておくれ」

メルは変なおじさんをジッと見つめる。
その決意に満ちた目で。

「何?」

「ヘンナはメルちゃんに私の分まで生きてと言ったのを忘れるな」

変なおじさんは、優しく笑った。
そして、今はいないヘンナという愛娘の言葉を贈った。
メルの未来を案じ。

「……。ありがとう。変なおじさん」

そう言った彼女の青い目には、また大粒の涙が浮かんでいた。
それを見た変なおじさんは笑った。
また目に涙を浮かべ。

「……今はメルトと呼んでおくれ。ギャグを披露する気にはなれんからのう」

「はい。メルトさん」

「うむ」

なんだ。なんだ。
この流れは、俺様達は魔人なんだぞ。
そんなお涙ちょうだいの三文小説的な流れは他の場所でやってくれ。

俺様は魔王だ。

そしてメルは魔王の従者。

つまり諸悪の根源的存在であり、涙とは無縁なのだ。
ふははは。全ての悪こそ俺様なのだ。
俺様は泣かんぞ。

泣かんぞ。

って、泣いちまうじゃねえか。

おろろん。ぐずっ。

って、俺様が一番、三文小説的な主人公だな。

ち、ちくしょうがあ。

俺様は思わずパワーアップした死斑剣をギュッと握り、素振りを始めた。
まるで泣いている自分を誤魔化すかのように。
ち、ちくしょうがあ。

豪ッ!

俺様が死斑剣を一振りしたら竜巻が起きた。
な、何、何が起こったの?
し、死斑剣が……。

竜巻の後、辺りにしんしんと降っていた雪が、豪ッと吹雪に変わった。

何、何ですか? このパワー。
変なおじさんが死斑剣を鍛えただけで、ここまでパワーアップするものなのか?
あり得ん。

そんな様子を見たメルが感心したように告げる。

「さすが、メルトさんの仕事ですね。これで魔神器の魔神にも勝てます」

メルがさも当然と言う。
しかし、変なおじさんは厳し顔で答える。
甘いと。

「この剣では勇者にすら勝てんぞ。メルちゃんも分かっておろう」

「……そうですね。あなたにウソは通用しませんね」

「うむ。そうじゃ」

変なおじさんはそう言うと黙ってしまった。
メルも何かを考え黙ってしまった。
俺様だけ……。

いつまでも目から大粒の涙を流し、泣き続けていた。

死斑剣をギュッと握りしめつつ。
やっぱり俺様ほど三文小説の主人公が似合うヤツはいないなと思った。
とほほだな。

「ち、ちくしょうがあッ!!」

~ レポート十九、私の分まで生きて、了。

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こんばんは☆彡

四草めぐるさま、こんばんは♪
いつも本当にありがとうございます!

季候を変えてしまうほどの冷気を発する剣、
ダイナミックですね!
剣のパワーをそのような表現で描出するなんて、
四草めぐるさまの発想力に感服いたします。

それにしても、
メルトが魔王たちが来たときに鍛えていた剣、
誰のものなのかが気になります。

それに、鋭くも、メルトは、
メルちゃんや魔王が魔神器に関わっていることも知っていて…。

ヘンナちゃんの遺した言葉の通り、
メルちゃんには生きてほしいです。もちろん魔王にも!

メルちゃん、魔王、これからのいっそうハードな戦い、
なんとしても生き延びて、メルちゃんの願いを叶えてくださいね.:*・☆

色々報告。

(*^▽^*)ノハーイ
風とケーナさん、もうなんだかなろうには未練がなくなりましたw
それだけエブリスタにハマっている四草めぐるですw

適当に星埜銀杏と名付けて始めましたが、最近、銀杏の方がしっくりきていますw

ま、四草めぐるも実の所、昔々の悪天の銀杏ポジションの名前なんですがね。
そそ。季候を変えるという案はバスタードという漫画で既出です。
後から気づいたんですがねw

なので私の発想と言えばそうなのかもしれませんね。

ただ、記憶の片隅にあった欠片がそうさせた可能性も無きにしもあらずですがw

それからメルトが鍛えていたの伏線、今まですっかり忘れていましたw
この節を書いた時はきちんと考えていたんですが……。
ごめんちゃい。

ただもう伏線が回収できないような気がします。

なんとか考えてみますが、今、最新の節でそれ以上の剣を手に入れてしまうのです。
そのメルトに剣を鍛えてもらっていた人がですw
どうしようw

というか私の筆力がレベルアップしたらしく。
メルレポートがへぼい様な気がしてしまって、正直、書く気が起こらないのです。
なので連載再開は無期延期になってしまっています。

読んで頂ける風とケーナさんには申し訳ないのですが……。

その代わり、十四日から新連載(※完結済み)をしようと思っています。
Mメークも熱くなってきましたし。
勝手言って済みません。

では、では。

草々。
プロフィール

四草めぐる

Author:四草めぐる
将来、月に移住したいと思う今日この頃。現実的には一歩、一歩、着実に。基本を大事に。

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