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E★エブリスタ

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【 笑うものは泣く 】

給料をもらった。明細を見る。壱円也。おいおい。頼むわ。おつりはねえぞ。

笑うものは泣く、了。

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【 エアコンと太陽 】

 …――TVが同じ事ばっかり言ってて五月蠅い。

 静かにTVを切る。

 夏真っ盛り。蝉は五月蠅いくらいの大合唱で、陽射しも暑く肌を焦がす。とにかく暑い。暑すぎてエアコンのある部屋から出られない。むしろエアコンの中で扇風機にあたりたい気分にかられる。それほどまでに暑いのだ。

 そんな中、スマホの呼び出し音が鳴る。

 ソレすらも暑いぞ。

「あんまりエアコンにあたらない方がいいよ。TVでやってたわ」

 電話に出る。付き合っている彼女だ。このクソ暑いなか、また一段と鬱陶しい言葉を言ってくれる。俺だってソレくらいは知ってるさ。冷房病ってヤツだろう。TVで連日放送しているから俺だって知ってるさ。

 でもな。

 TVでやってるのは冷房病だけじゃないぞ。

 とにかくアレコレ五月蠅いので、聞くフリをして窓から外を眺める。真っ青な空に真っ白な入道雲が浮かんでいる。真夏の風物詩だ。しかし風流なソレですら、げんなりするほどの暑さを感じてしまって、おもむろにエアコンの設定温度を一度下げる。

 暑いぜ。ちくしょう。

「……だからエアコンのある部屋で不健康な生活を送るより、いい天気なんだからプールにでも行って焼かない? 日光浴よ。きっと気持ちいいわよ」

「遠慮しておくわ」

「なんでよ。せっかくの快晴なのにさ」

 またTVをつけて、電話口の彼女にも聞こえるように音量を上げる。

 …――外に出る場合、熱中症にお気をつけ下さい。

エアコンと太陽、了。

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【 世の中、カネって事だ 】

 …――僕は貧乏だ。

 そんな僕にも冬はくる。木枯らしが吹いて壁のすき間から寒風が入ってくる。すき間から吹き込む風は冷たく体が冷えてくる。懐も寒いけど体も寒い。あまりに寒すぎて吐き気がするほどだ。もちろん外にいるよりは幾分か暖かいが、それでもコタツしかない僕にとっては冬は嫌な季節。

 コタツにくるまりながらフッと外を見つめる。

 寒い寒いと思ったら、どうやら雪でも降るんじゃなかろうか。空がグレー一色に染まり、風も強くなってきた。天気予報はテレビがないから見れないけど、なんとなくそんな感じがする。より一層コタツへと潜り込む。ああ、もう寒いのは嫌だよ。早く暖かい春にならないかな。

 そういえばコタツで寝るのが極楽だと言った人がいた。

 どこがだよ?

 今、コタツに入っているけど眠くもないし、もちろん極楽だとも思わない。こんな所で寝たら凍死するよ。コタツなんて寒いから仕方なく入っているってのが正直な感想。結局、コタツの中もさほど暖かくないけどね。だってさ。始めにも言ったけど僕は貧乏なんだから。だからコタツなんて全然気持ち良くない。

 なぜって?

 だって電気料金を払ってないから電気が止められているんだからさ。あはは。

世の中、カネって事だ、了。

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【 Mメーク、18 ゲーマーという生き物 】

「きゃはっ。いい感じに荒野だね。おほ。揺れる揺れる」

 琉宇の運転が荒い。とてつもなく荒い。普通に運転していれば車は左右に揺れる。いや、上下に揺れる事もあるが思ったほど揺れていないもんだ。今、彼の運転するキャンピングカーは上下に跳ねている。跳ねていると表現したがまさに的確な表現でありそうとしか言えない。走行の衝撃で舌を噛みそうになる。

「怖いよ。先生」

 心細くなったのか蓮花が藍色の瞳に不安を灯し俺を上目遣いでみる。今度は車が左右に軋む。まるで振り子のように振られサスペンションが沈み軋んだのだ。俺達はシートベルトをしていて放り出される事はない。しかし、これだけの振動だ。もしかしたらシートベルトすら振り切るかもしれない。

 今度はジャンプだ。

 車が数秒間宙を舞いそのあとガクンとフロント部分が沈むような重い衝撃が俺達を襲う。琉宇よ。お前なにをしているつもりなんだ。カーチェイスでもしているつもりか。映画やゲームばりにだ。しかもダカールラリーも真っ青な荒野を全力疾走するキャンピングカーなんて車高が高くバランスの悪い車でカーチェイスか。

 正気の沙汰じゃないぞ。頼む。正気に戻ってくれ。

 ……荒野で盗賊団に襲われ逃げる為に疾走する。いかにもゲームっぽいシチュエーションだな。琉宇が目の色を変えてこの状況を楽しんでいる意味がよく分かるぜ。琉宇的には燃えるんだろうな。ただな。これは現実なんだ。ゲームじゃない。俺達はノンプレーヤーの盗賊団に襲われているんだぜ。

 分かってるか?

「さあ。香車、行きなさい。歩兵が誘い込んだ場所に全力突進しなさいッ!」

 そんな事を告げる綺麗な声が聞こえた。

「あ。しまった。そんな馬鹿な。制御が利かない。クラッシュするよ」

 香車と呼ばれた槍隊が琉宇の運転するキャンピングカーの先回りをして槍をタイヤに突き立てたのだ。槍に攻撃されバーストするタイヤ。同時にスピンし横倒しになるキャンピングカー。そう。俺達はものの見事に仕留められたのだ。襲ってきたノンプレーヤー達の集団に。

「先生……大丈夫?」

 蓮花がシートから放り出されドアにぶつかり額を擦りむいて血を滲ませていた。痛そうに血が滲んだ部分に右手をあてている。お前こそ大丈夫か。そういう俺もシートベルトが首に絡まり危うく首を吊るところだったがな。琉宇はというと倒れた衝撃で膨らんだエアバッグに埋もれていた。

「大丈夫もなにもないぜ。それにしても琉宇のヤツ、無茶しすぎだ」

 車外を見渡す。今はキャンピングカーが倒れた衝撃で土埃が舞っていて視界が悪くてなにも見えない。しかしあの土埃の先には盗賊団がいるんだろうな。そうしてシートベルトをなんとか外し軽く咳をしてから琉宇を見る。琉宇はエアバッグから脱出して盗賊団がいるであろう前方を注意深く凝視したまま言った。

「あはは。ボクの腕だったらノンプレーヤーごとき盗賊団なんて軽くぶっちぎれる計算だんだけどね。もしかしてMメーク参加者が絡んでいるのかな」

「……そうかもしれないな。油断するな。琉宇、レン」

 油断という言葉がピッタリと似合う二人に注意を促すように言った。

「う、うん」

 蓮花は不安そうに返事をする。琉宇は俺の言葉に答えず今だ前方を警戒している。どうやら琉宇のヤツも気づいているようだな。こいつらはMメーク参加プレーヤーが統率する確固たる兵団なんだと。今度はなんの天才のお出ましだ?

「桂馬、遠隔警戒。銀将、前へ。飛車と歩兵、援護」

 キャンピングカーが倒れたあと舞った土埃がゆっくりと晴れていく。晴れた視界の先には百人単位の集団がずらっと並んでいた。俺はヤツらの右腕を確認してみる。右腕に腕輪はなかった。とりあえずノンプレーヤーだと見るべきだろうな。まだ確定ではないが。おそらくな。

「……もしかしてあれは棒銀のつもり?」

 琉宇がつぶやく。

「棒銀?」

 俺は突拍子もない言葉を聞いてしまって咄嗟に聞き返す。

「うん。将棋の戦法の一つ棒銀だよ。駒を打つ将棋ほどハッキリと分からないけどなんとなくあの陣形は棒銀の様にみえるよ。由牙さんはどう思う?」

「銀将、援護。歩兵、一歩前へ。敵を牽制せよ」

 そうだ。琉宇の言う通りかもしれない。声が指示する銀将や歩兵、桂馬とは将棋の駒に準え(なぞらえ)た兵種なんだ。そして盗賊団を統率するあの声はつまりリアルで駒を使わない将棋を指しているつもりなんだろうな。

 今度は天才棋士のご登場か?

 俺は生前、常々思っていた。棋士とだけは勝負をしたくないとな。何故ならヤツらの頭の中には一億と三手先を読む先見性と先人達が編み出した途方もない種類の戦型、そしてその対処法を持っているからだ。もちろん俺達、勝負師が重要視する大局観ですらヤツらは持ち合わせている。

 ゆえに棋士とは相対したくないとずっと思っていた。

 …――琉宇が戦略の申し子であれば棋士とは戦術のスペシャリストなのだ。

「さて王は詰んだぞ。投了しろ。大人しく出てこい」

 Mメークの参加者だと思える声は冷たく事実を伝えるように言った。確かにヤツに統率された盗賊団達は完璧な包囲網を完成させていて、まったく逃げ出すようなすき間もないほどに重いプレッシャーで俺達に迫っていた。

「……だってさ。どうする? 由牙さん。でも素直に出ていくのもしゃくだよね」

 琉宇が不敵に笑う。小悪魔の様な無邪気な顔で。その微笑みは今だあきらめておらず敵が言った投了の督促にはまったく応じるつもりがないようだ。しかしこの状況下でなにをするつもりなんだ。俺達は完全に包囲されているんだぞ。そしてヤツらには詰みまでの手筋すら見えている。八方塞がりだ。……待てよ。そうか。こんな絶望的な状況はゲームなんかではよくある事なんだ。

 …――つまり琉宇がいかんなく才能を発揮できるフィールドなんだ。

「琉宇、なにか手があるのか。あるんだったら任せるが?」

「ちょっと出費がかさむけどいい手があるよ。一応、経費は三分割って事でいいかな。よかったらボクに任せておいてよ。絶対に逃げ出せるからさ」

 琉宇が味方になって初めて分かった。こいつのゲーム脳には不可能という文字がないんだ。つまりゲームでのシチュエーションとは不可能の連続でありそれを克服し続ける事が琉宇に課された義務の様なものだったんだ。

 彼が天才ゲーマーであり続ける以上。

「モブっ子。君はいいかな?」

 蓮花の瞳が不安で揺れる。彼女は琉宇との勝負で五十万ペロ手に入れた。しかし服を買って、そしてここに来るまでの経費を三分の一を払っていた。ガソリン代や食べ物、水道光熱費などその他諸々な。

 つまり手元にカネがあまり残っていなかったのだ。

 しかしいくら手元にカネが無くともMメークの納金ノルマは無情にも毎日粛々と課される。もしノルマを達成できなければペナルティーを喰らう。しかも一週間連続でノルマを達成できなければ……。

 つまり彼女は出費がかさむという言葉に怖じ気づいたのだ。

「琉宇くん。そのいい手にいくら位お金がかかるの。蓮花、あまりお金がないよ。破産したらリタイアなんでしょ。そうならないかな」

 蓮花の表情が曇る。正直だな。しかしそれ位、臆病な方がいい。

「琉宇。それは俺も聞きたかった事だ。いくらいい手でもとんでもないほどカネがかかるんだったら俺達は破産する。つまりいくらここを切り抜けられてもMメークからリタイアさせられては本末転倒だぜ。どれ位かかるんだ?」

 琉宇が頬を膨らませる。

「もう、これだから貧乏人は困るよ。ここで有り金全部盗賊団に巻き上げられでもしたら一緒でしょ。破産だよ。経費で破産するか、盗賊団に破産させられるかの違いでしかないでしょ。もっと自由に考えようよ。フリーダムにさ」

 ま、確かに琉宇の言う事にも一理はあるな。

 相変わらずの正論は健在だな。

「……貴殿らに告ぐ。雌雄は決した。素直に投了しろ。大人しく出てこい」

「ああ、言ってるけど?」

 琉宇がやれやれだと親指で盗賊団を指して言う。そうだな。ぐずぐずしている場合じゃないな。ここは琉宇の妙案に乗るか。俺と蓮花の納金ノルマは琉宇とギャンブルでもしてその場その場でしのぐ。そうすれば万事が上手く解決する。

 分かった。琉宇の案に乗るぜ。

「琉宇。任せた」

「そうこなくっちゃね。で、モブっ子はどうする? 乗る?」

 相変わらず表情が曇っている蓮花。やっぱり納金ノルマが怖いんだろう。心配するな。今回は特別に俺がなんとかしてやる。お前も琉宇の案に乗れ。

「レン、心配するな今回は特別だ。俺がなんとかする。お前も琉宇の案に乗れ」

「先生……」

「もう。モブっ子。本当にトロいね。敵は待っちゃくれないよ」

 琉宇が業を煮やしイライラと催促する。

「う、うん。ごめん。蓮花も乗るよ。お願い。なんとかして、琉宇くん」

 蓮花が意を決し言った。

「よし。二人の同意はとれたし目にものを見せてやるよ。天才棋士さん」

 と言って笑った琉宇の横顔は掟破り、型破り、常識破り、そしてもう一つおまけに奇想天外な悪魔的とも言える様な企みを隠し持った邪悪な顔つきだった。

18 ゲーマーという生き物、了。

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【 贅沢者 】

 …――なぜだ。

 なぜなんだ。今朝、彼女から手作り弁当を受け取った。普段、料理などしない彼女が早起きをして頑張って作ってくれた手作り弁当。指には慣れない包丁を使って切り傷ができたのか絆創膏が貼ってあった。

 なぜなんだ。

 ピンクのお弁当箱に黄色いヒヨコの絵が描いてある可愛いハンカチで包んであった。愛情たっぷりの手作り弁当。もちろん箸だって彼女の趣味だろう、とても愛らしい白く小さな箸だった。

 なぜなんだああ。

 朝、手作り弁当を受け取って、逃げ出すように走り去った彼女を見て、とてもほっこりしたのを覚えている。それから指折り数え、お昼が待ち遠しくて、いつもだったら寝て過す現代国語の時間だってドキドキしていた。

 それがあ、なぜなんだああ。

 僕はドキドキしてはやる気持ちを抑え、可愛らしいお弁当箱を開けた。

 …――そこに在ったのは、なぜか日の丸弁当。

贅沢者、了。

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将来、月に移住したいと思う今日この頃。現実的には一歩、一歩、着実に。基本を大事に。

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