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では、▼以下より、私の世界をお楽しみ下さい。
     

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【 信じるマン、第二十六話、A・H・O! 】

俺はキム・キムのギャグで、ミン・ミン、お知らせ機能が追加されている。

今までは、なんとか、その症状を抑え、闘っていた。
しかし、ここにきて、ミン・ミン、お知らせ機能が最高潮に達した。
すなわち……。

目から光線がほとばしり、尻から屁がぷすぷすと漏れた。

うぉぉぉおん。思わず感激ぃぃぃ!

ただ救いはあった。
それは桃軍師が、こちらに寝返った事。
それは、すなわちナオっちの殺意をかき消す事を意味して。

そう。

俺は朋友と闘わなくて済むようになったのだ。

でも……。
俺たちの殺意をピンクが操るという事になるわけだが。
って、冷静に考えている場合ではない。

この超花粉症をなんとかしないと、目からほとばしる光線はかなり厳しい。

物理学の作用反作用の法則を知っているだろうか。
物体がある方向に力を使えば、同じだけ反対向きの力が返ってくるのだ。
む、難しい。

というか信じるマンには、そんな難しい宇宙人語はなしだ。

もっと簡潔に頼む。
大体、俺は理科で、マイナス五をとった男だぜ?
マイナスというのがイカスだろう。

イカの酢漬け。ヨッちゃん。

ナッちゃん。

ほいで、オッちゃん。

うほほい! マコっち、感激ぃぃぃぃ!

というわけだ。
なぬ? 意味が分からぬとな?
だから目から光線がほとばしっている分、脳の機能が落ちるわけだ。

つまり物理学でいう作用反作用の法則に則ってだ。

簡単に言うとアホになるのだな。
いや、俺は、元々、頭のいい方ではないが、それでも、この状態は恥ずい。
でも、ちょっと待て。

もし、俺の脳がアホモードでなかったら?

桃軍師はピンクになったのだ。
そして、これは多分だが、元桃軍師のピンクはキム・キム信奉者。
つまり今度は俺たちが殺意を操られるのでは……。

一応、今は花粉症モドキのおかげ(?)で、脳が上手く機能していないが。

よし。
このままアホモードでやり過ごそう。
尻にしまりがなく、屁が漏れ、目から光線を放ち、脳がアホモードだが。

背に腹は代えられない。

A・H・O!

ずん、ずん、ずん、ずんだモチ!

A・H・O!

ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずんだモチ!

A・H・O!

ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずんだモチ!

というか。
俺って、ものすごく不幸なのか?
だって、このアホモードもキム・キムのギャグで追加されたんだぜ?

一人で、ずんだモチとか言ってたら空しくなったし。

ていうか。
今回の信じるマンはギャグ漫画のオマージュ?
いや、決してパクリではない。

……と思う。

多分。

多分とか言うな!
そこは言い切ろうよ。頼むから。
そうしないと色んな方面から苦情がくる可能性があるから。

そういえば、どうでもいい話だけど、○ャコ。

某有名漫画家の作品。
似顔絵、あれワン○ースのパクリだよね。いや、それこそオマージュなの?
ま、同じ出版社の作品だし、大御所だからいいのかな?

とか書いてる俺って、もしかして大ピンチ?

出入り禁止!?
と、俺とはすなわちマコっちなわけだが――…。
いや、いや、思わずオッちゃんが出てきたわけではないぞよ。

多分。

だから言い切ろうよ。そこは。
頼むから。本当に。
ヤバイから。

「どうやらマコっちが、スピードの向こう側に行ってしまったアル」

「おほほほ。そちらは戦闘不能というわけですか?」

「今回は引き分けアル。ヨロシ?」

「確かに、こちらのナオっちも戦闘意欲がなくなってしましたね」

「ミン・ミン、引き分けでよろしいアルな?」

「むむ。仕方がないですわ」

ちょっとまとめよう。
まず、俺はアホモードになって暴走した。
つまり、スピードの向こう側にきてしまったわけだ。

それは在ると。

って、いいのか本当に。
あとでマコっち大ピンチとか言うなよ。
ま、とにかくだ。俺はアホモードで、あり得ない所にきてしまった。

つまり戦闘不能に陥ったわけだ。

で、ナオっちの方はと言えば、桃軍師がこちらに寝返った事で殺意が消えた。
いや、むしろ先ほどの俺のように俺を心配してくれた。
もちろんブルーは交戦状態のままだったが。
イエローは寝てしまった。

イエローの場合、これが作用反作用なんだろうと思う。

ねこのきもちに書いてあった。
昼間にねこを思いっきり遊ばせてやると夜、活動せず静かに寝ると。
それが作用反作用の法則なんだろうと思う。

てか、宇宙人語禁止!

とにかくブルーをのぞく、俺たちも戦う事を拒否したのだ。
元桃軍師のピンクが戦意を煽ろうとも。
だから戦いを打ち切ったのだ。
キム・キムは。

もちろん向こうは桃軍師が寝返ったのだから戦意ゼロだ。

だからキム・キムは、引き分けというグレーゾーンを提案したのだ。
向こうにとっても都合のいい引き分けを。
ま、でも趣味なんだけどね。

…――とにかく、これで今回の騒動は一旦、落ち着きを見せたのだが。
ピンクも桃軍師もいい所に収ったし、一件落着か?
なわけない!

…――A・H・O!

ずん、ずん、ずん、ずんだモチ!

A・H・O!

ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずんだモチ!

A・H・O!

ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずん、ずんだモチ!

本当に一人で言い続けていると悲しいし。寂しいし。
頼むから誰か突っ込んでよ。
つまらないと。

…――A・H・O!

第二十六話、A・H・O! 、了。

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【 本名は聞かないで 】

俺は、ノブりんと呼ばれている。

ちょっと可愛い感じがして、背中がむずがゆいが、ま、よかろう。
ノブりんと呼ぶのは、親しい一部の友人だけだからな。
そんな俺にも野望はある。

天下である。

そう。普段の俺は硬派で通している。
そんな俺が、ノブりんと呼ばれているのもなにかの因果であろうと思う。
ん? 本名?

俺の本名は織田信長だ。

「なぁ、なぁ、ノブりん!」

「はぁ~い」

本名は聞かないで、了。

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【 犯罪スレスレ 】

俺は、パンチラに命を賭ける男。

今日も午前中だけで、十人以上のパンチラを見た。
おあつらえな事に強風だったしな。
いや、強風は関係ないか。
俺の場合。

しかし、ここ最近、どうもがっかりさせられるパンチラしか見ていない。

高校生のクセにヒョウ柄に黒、そしてヒモパンというていたらく。
高校生ならば純白のおパンツに決まっているだろう。
おっと。

俺を犯罪者扱いするなよ。

なぬを!?
パンチラに命を賭けているなんて犯罪者そのものだろうって。
いやな。俺の場合、男専門なんだわ。

もちろん俺も男だがな。

ヒモパンはいわゆるふんどしというヤツだな。
だから犯罪じゃないだろう?
ホモなんだから。

*****

……作者「この場合、犯罪になるのでしょうか?w」

犯罪スレスレ、了。

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【 悪魔ちゃんと天使くん、~ その二十八、旅立ち 】

「うぉぉぉおん。僕の小鳥、銀杏くん。なぜ死んだんだよ!」

須木邦大が大声をあげて泣き叫んでいる。
隣に、マッチョなオッさん。
壺焼きシロ―を従え。

「おっ。家族以外にも、お前の死を悲しんでくれるヤツがいたじゃねぇか?」

サドクが、少々、おどけたように言う。
しかし涅槃は、どうにも、この悪寒はとれないと震えてみせる。
邦大は天敵だった。

「あんな勘違い野郎なんかに悲しんで欲しくないわ」

「ふははは。お前にも天敵がいたか」

「天敵というかしつこいの。財閥の総裁かなんか知らないけど」

サドクと涅槃は、空から人間界の様子を見ていた。
星埜銀杏の葬式をながめていたのだ。
葬式の規模は小さかった。

敢えて小さな規模で、とりおこなわれた。

星埜銀杏という人間が死ぬと損害を被る人間がたくさんいるからだ。
いや、それはなにも特定の個人だけではない。
日本という国自体、損害を被る。

銀杏の成長を見込んで、世界中の投資家が投資をおこなっていたからだ。

銀杏は世界の至宝であったと言っても過言ではない。
それだけの実績を残していた。
様々な分野で。

ゆえに星埜銀杏という人間の死は決して公にできなかった。

人々の頭の中から銀杏が風化するまでは、決してだ。
もし公になれば、銀杏の両親の命が危うい。
逆恨みする輩がいるからだ。

そう。…――今まで銀杏にぶら下がり、儲けていた人々の逆恨みをだ。

「邦大も、私が死んで財閥の存在が危ないんじゃないの?」

「だろうな。でもよ?」

「なによ?」

「ふははは。俺、知ってんだよ。邦大って実は真面目なヤツだってな」

「なに? 邦大の肩なんて持つつもり?」

「いやな。俺は純粋な心は嫌いじゃないんだ。お前もだろう?」

涅槃は、生前、人間関係を嫌った。
そこには損得勘定や自分を利用しようとする負の感情が渦巻いていたからだ。
しかし、その分だろう。ネコや犬などの動物は大好きだった。

動物には、好きか、嫌いかの判断基準しかないから。

純粋な想いしかないからだ。
サドクは今、その事を言っているのだろうと彼女は思った。
しかし、なぜ、それが邦大と繋がるのだろう。

「確かに財閥の存続も危ういが、それ以上にアイツの想いは純粋なんだぜ」

「……」

涅槃は無言で邦大を見つめる。
彼女の眼下で彼は、顔をグチャグチャに歪めて、大泣きしている。
壺焼きシロ―は黙って邦大を慰めている。

…――そうだった。

涅槃の中で今までの想い出が弾けて、頭の中をめぐり始めた。
確かに邦大には迷惑ばかりかけられた。
しかし……。

どんなにはねつけようと、どんなに拒絶しようと。

彼は彼女を追っかけ続けた。
何回、倒れても、また再び立ち上がり、彼女を追い続けた。
ずっと語りかけ続けてくれたのは彼だけだった。

「ふん!」

涅槃が振り切るように言った。
しかし情というモノが大きくなりつつある彼女には振り切れなかった。
邦大、今、彼を苦しめているのは自分自身だと自覚し。

「ま、でも邦大だったら心配はないだろう」

サドクが言う。
確かに厚顔無恥な邦大ならば、この先もたくましく生きていけるだろう。
たとえ星埜銀杏という人間が死んでしまったとしても……。
涅槃は、心の中でさようならとつぶやいた。
と。

「あっ!」

邦大がビックリするような大声で叫ぶ。
途端、目を丸くする涅槃。
口を開けるサドク。

「そこにいるのは僕の小鳥、銀杏くんじゃないか!」

六道に住む天使や悪魔は人間界に干渉してはいけないというルールがある。
ゆえに天使や悪魔は必要のない限り、決して人間には見えない。
確かに犬やネコなどの動物は別にして。

「その隣りにいるのは……」

「ふははは。アイツ、また俺が見えるみたいだな。おもしれぇヤツだな」

邦大が、めざとくサドクを見つけ、指をさす。
対してサドクは嬉しそうに笑う。
邦大に感心して。

涅槃とサドクが初めて会った時も自分が見えていた事を思い出しつつ。

「許せん。不埒者。成敗してくれるわ! シロー、刀を持て!」

邦大が怒っている。
この怒りも子供が、かんしゃくを起こす、それだろう。
サドクは彼を観察し答えをだす。

「アイツの思考は動物レベルって事か」と。

「なによ。せっかくのいい雰囲気で時が流れていたのに……」

「ま、お前はアイツにストーカーされる運命にあるって事だな。あきらめろ」

サドクが、言葉に含みを持たせ言った。
彼は神の叡智アカシックレコードにアクセスする事ができる。
ゆえに……。

「成敗! 成敗!?」

「おまっ!」

最後に壺焼きシローが叫ぶと刀を邦大に渡した。
例によって、あの妖刀だ。
刀が光る。

「さて、アホは放っておいて、旅立ちだ」

「そうね。それがいいわ」

涅槃は、もう一度、両親に一礼をしてサドクと旅立つ事にした。
悪魔としての長い長い旅に出る事を決意したのだ。
アホストーカを無視して。

「降りてこい! 不埒者! 成敗してくれる」

「おまっ!」

邦大と壺焼きシローの叫び声は、だんだんと小さくなっていった。
今、サドクと涅槃は六道を回る旅へと出たのだ。
またサドクが小さな声で言った。

「実はな。…――人間界の王は、涅槃、お前なんだぞ」

そう。
神からの試練。
人間たちにお金を道具だと気づかせる仕事。

あれは、涅槃が人間界の王だと六道の王たちに示す証だったのだ。

鈴音という無の国の王はもちろん。
他の六道の王たちにも彼女らの活躍は届いていた。
そして。

彼らは、涅槃を自分たちと同等である人間界の王と認識しつつあった。

今は、まだ彼女自身に自覚がなかったが。
そして、彼女が人間界の王だとするならば、サドクは一体。
今、分かっている事は……。

彼はヘルメス・ディ・カイトという人間の生まれ変わりだという事だけだ。

ヘルメス・ディ・カイトとは、どういう人物なのだろう。
それは徐々に明らかになる事だと思う。
今は旅立ちを祝おう。

涅槃とサドクという悪魔と天使の永き永き旅路を。

「…――僕を忘れるな! 成敗!」

「おまっ!」

~ その二十八、旅立ち、了。

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【 新劇の巨人の星 】

始めに言っておこう。
このお話の舞台は、現代の日本という国にある未開の地。
さて、なにから話したらいいモノか。

そうだな。

巨人がいるという話から入ろう。
巨人とはプロ野球の球団ではなく、紛う事なき大きな人間の事だ。
ソイツは吾輩の身長を遙かに超え三十倍以上の大きさ。

吾輩は背の低い方だ。

こデブだ。
しかし、それでも三十倍は大きいと思う。
決して目の錯覚でもなければ、夢でもないと断言しよう。
ここには巨人がいるのだ。

「リー、ご飯だよ」

吾輩の前に巨人のヤツが再び現われた。
どうやら飯の時間らしい。
吾輩は答える。

「にゃ~お」と愛想をふりまき。

吾輩はネコである。
名前はリー。

ちなみに吾輩の身長は1m62cmだとか、違うとか。

本当に、ここには巨人は存在するのである。
ま、今は、そんな事より飯だな。
じゃ、また。

新劇な巨人の星、了。

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【 ヒマと仕事 】

「…――あぁ。ヒマだな」

俺たちは今、ファミレスでポテトをつまんでいる。
ヒマを持て余し、友達とだれているのだ。
それにカネもないし。

「せっかくの三連休も終わりだな。あ~あ。明日から仕事かよ。嫌だな」

「あぁ。だるい。マジで仕事のない世界に行きたいな?」

「まったくだ」

僕はポテトをつまみながら、大きなあくびをした。
友達もそれに釣られて大あくび。
あぁ。つまんねぇの。

「それにしてもヒマすぎて死にそうだぜ?」

「あははは。確かにヒマだな」

*****

……作者「そんなにヒマならば仕事をしなさい」

ヒマと仕事、了。

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【 美食は工場で作る時代 】

203X年。
世の中は、相も変わらず、のんきで平和な時が流れていた。
僕は、そんな平和な時代の日本に住んでいる。

「えっ! 最近はそんなモノまで工場で作るの?」

「ああ。そんなに驚くなよ」

「だけど、そんなモノまで、工場で?」

確かに、この三十年ほどで世の中は劇的に進化した。
つい三十年ほど前は、せいぜい米や家畜などを生産しているレベルだった。
しかし……。

「モラル・ハザードとでも言うつもりか?」

「ああ。それはダメだろう」

「じゃ、お前は三十年前にコンビニの弁当を食べなかったのか?」

ぐっ。
確かにコンビニ弁当は残業のお供だった。
そして、三十年前には、弁当を工場で作っているなんて信じられなかった。

だから言葉に詰ってしまって。

いや、でも、クローン技術がいくら進化したからって。
いくら需要があるからって、それはダメだろう。
と僕は思う。

「お前、生まれつき胃が弱かったろう?」

「ああ。すぐに吐き気がする」

「交換してもらえ。工場で生産した胃とな。そしたら慣れるぜ」

「えっ。もしかして、すでに、お前は、あの工場の……」

「だからコンビニ弁当なんだって。費用もコンビニ弁当レベルだしな」

「いや、コンビニ弁当の話では根本的に……」

「難しく考えるなよ」

「いや、でも」

「俺なんか、ほとんど交換してるぜ。おかげで調子がいいし」

「…――そうか。そこまでいうんだったら」

「一回、交換すれば慣れるぜ。工場でできたモノだという事は忘れる」

「ふぅむ。そういうもんかもな」

「そういうもんだ」

と移植用の臓器が工場で生産される時代。
そんな時代は、すぐそこまで。
ほら。そこまで……。

*****

……作者「今、現在、レストランで提供される食事も工場で生産しています」

美食は工場で作る時代、了。

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【 もっとも悪い事 】

僕は、どこにでもいる高校生。
下校中に道を歩いてると、ハトのフンが顔面直撃。
産みたて、ほやほや。

…――最悪。

気を取り直して、少し行くとなにかを踏んづけたのに気づいた。
なんだか柔らかい。なんだ? なんだ?
ガムだ。

…――最悪。

慌ててガムを靴から剥がし、ガムを捨てた先はヤーさんの顔面だった。
プチ、プチきているヤーさんを直視する事ができない。
やっぱり、僕、殺されるんだよね?

…――最悪。

もう今日はなんて日だ。

…――最悪。

さて、もっとも悪いと書いて最悪。
では、ここで質問だ。

僕には、一体、いくつの最悪があるのだ?

最悪は、もっとも悪いのだから一つだけだと思うのだけど?
なぬ? 難しい事は分からぬとな?

…――最悪。

もっとも悪い事、了。

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【 悪魔ちゃんと天使くん、~ その二十七、王たち 】

「主は本気で言っておるのか?」

…――時は、涅槃とサドクが出会う前に戻る。
場所は創の国、王宮。

今、サドクの目の前にアルダムとイシャーがいて、サドクに質問をしている。

どうやらサドクは、彼らの意にそぐわない事を言っているらしい。
そして、アルダムとイシャーは、創の国の王だ。
ゆえに創の国では絶対的存在。

アルダムは肥え太った中年の男。対して、イシャーは尖った顔の中年女性。

アルダムとイシャー。
どちらも立ち振る舞いが優美で、どことなく貴族を思わせる。
そんな彼らの表情が醜く歪んでいる。

「俺は協力しねぇぜ! 人間界の情報収集なんて」

話は見えてこないが、どうやらサドクは二人に協力を拒んでいるらしい。
果たして、彼は、なにに協力しないと言っているのだろう。
更にアルダムとイシャーが苦々しい顔になる。

「主は理解していないのだ。我らには悲願がある。ゆえに……」

「そうですわ。人間界には手を出せないのが我らが掟」

そう。
人間界は、無、神界と並んで国ではない世界。
ゆえに人間界は、たとえ六道の王であろうと神が干渉を制限した世界なのだ。

そしてアルダムとイシャーは、そこになにかが隠されていると睨んだ。

彼らには思惑があり、サドクに斥候の役を任せようとしたのだ。
しかし彼は、その役を断った。
堂々と。

「俺は、俺が楽しいと思った事しかしねぇよ」

「我らが心力、無から有を生む力、そして有を無に帰す力を甘くみておるな」

「賢者の意志か?」

「分かっておるではないか。そちを無に帰す事もできるのだぞ?」

「その前に……俺から言っておくことがあるぜ!」

「ほう。なんだ? 聞こうではないか」

「ふははは。これなんだ?」

「!」

サドクは、そう言うと赤い巾着袋をアルダムに見せびらかした。
途端、青くなるアルダム。うろたえるイシャー。
思わず懐を確認しなおすアルダム。

「アルダム。まずいですわ。……あれはイノッチ錠。我らが心力の源ですよ」

「わ、分かっておる。しかし、いつの間に!」

「俺、スリの才能もあるんだわ」

そういうが早いか、サドクはアルダムとイシャーの前から逃げた。
イノッチ錠とは、アルダムとイシャーの心力の源。
ゆえに呆然とサドクを見送るしかなかった。
心力を発動できなかったのだ。
今は。

…――イノッチ錠は、確かにアルダムとイシャーの心力の源。

しかし、この世に一錠しかないというわけではない。
大体、アルダムとイシャー、二人いるのだ。
彼らは心力を発揮する時。

各々、イノッチ錠を飲む事となる。

ゆえに少なくともアルダムとイシャーの分、二錠は必要になるというわけだ。
そして今回は、たまたま一錠しか持っていなかった。
サドクの運がよかったのだ。

ただそれだけの事。

そうして創の国に所属していた天使、サドクは人間界へと赴く事となる。
いや、サドクは、アルダムとイシャーに逆らったのだ。
彼は、もう、決して創の国には帰れない。
創の国の住人ではなくなったのだ。

そして、この事の顛末を影からのぞいていた天使が一人いた。

「グッド。運がよかった? 違うぜ。運を呼び寄せた。それが正解だ」

彼は、さも面白いと笑い言った。
そして、自分もまたその領域に棲んでいる言いたげだった。
その天使は……。

六道が国の一つ、夜の国の王、ロキであった。

「もしかアイツは創世に関わる事になるかもしれねぇな。ゾクゾクするぜ」

心力、真実を見抜く目を持つ天使。
アカシックレコードを誰よりも熟知し、そして、使いこなす天使。
そして運すらも手のひらで踊らせる不敗のギャンブラー。

それがロキであった。

「おもしれぇ。まず、最初に夜の国を選びな。歓迎するぜ!」

アルダムとイシャーの思惑も気になる。
が、それ以上に、このロキという男、一体、なにを考えているのであろうか。
創世すら自分にとって余興でしかないといった感じだ。
そう思えて仕方がない。

「俺は運を飼い慣らす男だ。覚えておけ!」

人間界へと向かったサドクの背中にロキはしっかりと言った。
当のサドクには聞こえていたのか、いなかったのか。
それ分からない。

が、今、まさに天使のサドクを基点に創世が始まろうとしていた。

涅槃という悪魔と共に。
そして、時間と場所は今に戻る。
涅槃が悪魔として転生し、星埜銀杏が死んだ今へと。

「サドク。我らは、決してあきらめぬ。今回はまんまと出し抜かれたがな」

アルダムがそういったような気がした。
サドクを嫌悪するように。
あの歪んだ顔で。

~ その二十七、王たち、了。

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【 辞めて下さい 】

「俺、仕事じゃなければ絶対にやらねぇ」

「おう。俺も。俺も」

今日は、職場の同僚との飲み会にきている。
すでに酒も四、五本あけて、ほろ酔い気分でいい気持ちだ。
話題は、当然、仕事の愚痴。

「俺、この仕事選んで間違いだったわ。俺たちって不幸なのな?」

「確かにな。辞めてやる! こんな仕事」

「おお。俺もだ!」

「ま、飲めや。飲め。普段の不幸は忘れようぜ?」

「あー。本気で転職してぇな」

「俺も」

そんな俺たちの仕事は、看護士。

辞めて下さい、了。

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【 ジャンヌ・ダルクのイラスト 】


ジャンヌダルク



ジャンヌ・ダルク

最盛期の頃に描いたイラストw
今は、とにかく、この頃まで戻る事を目標にしていますw

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百倍上手い。

     

【 星のラブレター 】

まず始めに言っておきたい。
俺と君は、この地球上において、一つの生命体を構成する細胞なのだ。
その一つとはガイアであり、地球という生命体なのだ。

…――俺は自宅でネコを飼っている。

そのネコですら、ガイアを構成する細胞と言える。
俺とネコは、相互に感情やエサなどをやり取りしている細胞なのだ。
我らは、すべてがガイアと言える。
宇宙規模で言えばだ。

その中で化学反応、つまりケミストリーを起こし、子孫を残していくのだ。

その子孫ですら地球という星の細胞に過ぎない。
考えすぎだと言われるかもしれない。
しかし事実なのだ。

地球は一つの生命体である。
人間は約60兆個の細胞からできている。
という事は、ガイアにも細胞があってもおかしくないだろう?

君に言いたい。
僕も君もガイアという生命体を構成する細胞なのだよ。
そう。同じ細胞なのだ。

だから、だからね。頼むよ。本当に。

俺と付き合ってちょ。

元々、一緒なんだから、いいでしょ? マジ気に。
これから先も、ずっと一緒なんだから。
頼むよ。本当に。

星のラブレター、了。

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↑地球は丸かった。
     

【 ニートじゃないッ! 】

今日も毎日の日課、俺たち、働かない会の定例会議だ。
働かない会とは?

俺たち働いていない会員が何とかして働けるようにという集まりだ。

会員は男女合わせて、全部で三十一人。
三十一人もいれば、様々な事情で働けないと思われよう。しかし違うのだ。
働かない会の会員は、みな一様に同じ理由で働けないのだ。

…――俺は委員長。

「……今回で二百五回目の集まりだ。会が結成されてが三分の二年が経つな」

「だな。で、委員長、お前は働けてるのか?」

「いや。まだだ」

「そう言えば、おっくんも、あっちゃんも、いまだ働いていないんだぜ?」

「孝則(たかのり)。もちろん、お前も働いていないんだろう?」

「ああ。残念ながらな。でも本心では働きたいんだぜ?」

「分かってる。俺もその一人だ」

「でもよ。俺たち、まったく働かなくてもニートには見られないもんだな」

「いや、我々、会の会員が、ニートと呼ばれるのは、心外だな」

「ああ。俺たちは病気でもないし、引きこもりでもない」

「そうなんだよ。しかも働く気は満々なんだ」

「でも……働けない」

「だな。これは社会が悪いのか、それとも、そういう習慣が悪いのか?」

「難しい問題だな。でも、俺は働きたい」

「もちろん、俺もだ」

「いや、働かない会の会員は、すべて働きたいはずだ」

「ああ」

「ん? 委員長、オッケーだ。働かない会のみんな集まってるぜ」

「分かった。俺もいく」

と、俺が教壇に立つと教室のドアがガラガラと音をたてる。
そして担任の先生が入ってきて挨拶をしたのだ。
俺は、自分の席につく。

「はい。はい。今日もいい天気だね。五年一組のみんな、おはよう!」

そう。
俺たち働かない会の会員は、全員、小学五年のクラスメイト。
マジで働きたいんだけどな……無理かな。

ニートじゃないッ! 、了。

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↑心外だって言ってるじゃん!
     

【 ジャンヌ・ダルク、~ 六、終結の夕日 】

モネルの棍棒が地面をたたき割る。
彼の怪力は、ジャンヌにも匹敵するほどの力を持っている。
もし、彼の棍棒をまともに喰らえば、気絶では済まない……すなわち死だ。

「モネル!」

僕は、先ほどのイングランド軍の将校の顔が気になった。
あれは、なにかを企んでいる顔だった。
…――不快な笑顔だった。

「モネル! 待て! 聞け! 聞くんだ!」

しかし、僕の声など聞こえていないように止らないモネル。
僕はモネルの棍棒を避けつつ考えた。
今のこの状況を。

イングランド軍は、ジャンヌ、一人だけではなく、僕ら三人を恐れた。

確かに、ジャンヌ一人では、攻撃はよくても防御が甘い。
なぜなら彼女は敵中に一人で突っ込んでいく。
それをフォローするのが僕らだ。

僕らは三人で一人。

だから僕らに手を焼いたイングランド軍は考えたんだ。
僕ら三人を一気に仕留める作戦を。
それがこれだ。

モネルにジャンヌをさらわせて、僕とモネルを戦わせるというシナリオを。

僕は、僕が思ったシナリオより、この上ない最悪の結末を思い描いた。
どうか。どうか。僕の判断ミスであってくれと祈りながら。
またモネルの棍棒が僕の頬をかすめる。

頬から血がしたたる。

痛いとか、痛くないとかの問題ではない。
生きるか、死ぬかの瀬戸際で、モネルと僕は対峙していた。
頼む!

頼むからモネル! 正気に戻ってくれッ!

と、僕は棍棒を避けつつ考えた。
しかし、次から次へとモネルから繰り出される棍棒。
とにかく……。

「モネル! 待て!!」

とにかく、モネルを正気に戻さねば。
僕らが、ここで戦って、二人の内、一人でも欠ければ……。
いや。

多分、僕とモネルが戦ったら二人とも自滅の道を歩む。

いくらモネルが正気ではないとしても、僕らは友達なんだから。
もし生き残っても、もう戦えはしないだろう。
友を手にかけてしまってはだ。

それが、あのイングランド軍の将校の狙いなんだ!

「モネル!」

「俺の夢が叶う。戦争は終わる。俺は王になるんだ……」

モネルが地面に突き刺さった棍棒を引き抜き言う。
いや、言ったというよりつぶやいた。
一人言のように。

モネルは、狂ってしまっていた。

そして棍棒を再び構え、僕の方へ、ゆっくりと歩いてくる。
完全に自分を失い、僕を仕留めようとしていた。
モネルの一人言は続く。

「戦争だ! 戦争なんだ! 昨日、笑って話した仲間が目の前で死んでいく」

「モネル……」

「俺はいつまで戦わなくちゃならない? 死ぬまでか? 誰が始めた?」

「頼む、モネル! 正気に戻ってくれッ!」

モネルは最後に言った。
今のモネルが、突き動かされている心の闇を大声で、うたいあげたのだ。
まるで、すべてを憎み、自分も消え去るかのように。

「俺が王になって、みんな壊してやる!」と。

僕は思った。
もう、これしかないと。
僕は、弓を捨てて、拳を力一杯、握った。

…――僕は臆病だ。

でも友達を見捨てるほど人間が腐ってはいない。
たとえ、この拳が届かなかったとしても。
それでも。

それでも、イングランド軍の将校の思い通りにさせない。絶対にだ!?

「目を覚ませ! モネル!」

僕の拳はモネルの棍棒をすり抜け、彼の頬を捉えた。
固く、強く、重く、握った渾身の拳が。
目を覚ませと!

彼は僕の拳を受けて、ドサッと地面に倒れた。

頼む。
モネル! 正気に戻ってくれ!
僕は祈る気持ちで、地面に倒れているモネルを見つめていた。

モネルが立ち上がる。

「クククッ。……お前程度の拳が通用するとでも?」

「クッ! モネル! ダメか!?」

「お笑いだぜ!?」

僕は一旦、距離をとって観察し、次の手を打とうと思った。
思ったが。


「はい。はい。モネル! 悪のりしない」

と、イングランド軍の将校が手を叩きつつ言った。
そして、僕ら二人に告げた。
あり得ない事を。

「お終い。お終いよ」

「えっ?」

「はい。はい。スコール? 意味、分かる?」

イングランド軍の将校は……。
そう。彼は、カツラとつけひげ、外して、人形を引っ張っていた。
僕が、ジャンヌだと思っていた人は……人形だった。

そして、イングランド軍の彼は、彼女だった。

つまり……。
僕が、イングランド軍の将校だと思っていたのは、ジャンヌだったのだ。
僕は、意味が分からなかった。

「たく! 世話が焼けるわね。スコール?」

「?」

「アンタは分かってる。どうして戦うのかを。そして勇気もある」

ジャンヌがそこまで言うとモネルが割り込んできた。
臆病な僕を勇気づけるように。
しっかりと。

「棍棒を持っている俺に素手で向かってくるなんざ、普通じゃできねぇな!」

そして、ゆっくりとジャンヌが大切な事を告げる。

「なにより……、アンタほど信頼できる仲間は、そうそういないわ」

「あっ……」

僕は、やっと意味が分かった。
ジャンヌとモネル。
二人は……。

「もしかして、今までの事、全部、お芝居だったの?」

僕は安心したのか涙が一粒、流れ落ちた。
そうか。また臆病な僕の判断ミス。
……だったんだね?

「そうだ。俺たちは、それほどお前が必要なんだ。どうだ。分かったか?」

そうか。
僕は臆病で判断ミスを犯す。
それでも、逆に僕のいい所はあって……。

いい所と悪い所、三人が三人ともあって、それぞれで補い合っていたんだ。

そう思ったら僕の心は軽くなってきて、そして心に刻まれた。
ジャンヌとモネルの二人は僕の盟友なんだと。
そして掛け買いのないモノだと。

「二人とも! よくも騙したな!!」

僕が、そう言うとジャンヌとモネルは逃げ出した。
二人ともザマアミロと微笑みつつ。
ジャンヌ人形を捨てて。

逃げ出したバツだと言わんがばかりに……。

…――そうして僕らの戦争は、これから二年後、1424年に終結する。

表向きは、ジャンヌ・ダルクという英雄の力によって終結した。
僕たちは歴史に埋もれてしまったが、しかし本当は三人の力によってなんだ。
ジャンヌ・ダルクに名もなき二人の英雄を加えて。
僕らだけが知る事実であった。

でも僕にとってもモネルにとっても、それで充分だった。

僕には掛け買いのない友が二人もいたのだから。
モネルやジャンヌにとっても。
戦争は終わった。

そして、その日の夕焼けは僕の心を満たし、そして僕は一人、涙を零した。

決して、僕の友達、二人には見せたくない涙を。
でも、きっとモネルもジャンヌも……。
……だっと思うよ。

だって、僕ら、三人の力で戦争を終わらせたんだから……。

~ 六、終結の夕日、了。

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↑というわけで完結w
     

【 月夜のゼロ、後編 】

「思い出して下さい。彼女からの最後のメールを。そうすれば……」

僕はゼロの言いたい事が分からなかった。
ただ分かった事は、確かに僕は今でも彼女の事が……。
いや。でも。

「今でも彼女は君の事を愛していますよ」

「だから!」

「最後のメールを思い出すのです。そうしたらなにが言いたいか分かります」

ゼロは、まるで、からかうように笑い告げた。
このしゃべるネコは、一体、清香のなにを知っているのだろう。
彼は使者だと言った。

すなわち彼女の投影なのか?

僕が、彼女に持っているイメージの投影。
確かに僕の中で、彼女はお洒落なネコのイメージがある。
そして、これは夢なのだ。

会った事もない彼女を都合よく、イメージ化したモノがゼロではあるまいか。

僕は、そう思った。
そして、僕は、ゼロが言ったように最後のメールを思い出した。
そうすればゼロの言うようになにかが分かる気がして。

> 勇也くん、おつこんちw
> 清香です。
>
> 今日は、驚きの報告をしちゃいます!
>
> なんと、私、文学賞を獲っちゃいまして、なははなのですw
> 勇也くんもどんどん賞に挑戦して獲っちゃおうよ!
> 未来はきっと明るい!
>
> 私にだって獲れるんだから、勇也くんだったら絶対に大丈夫だって!
>
> 忘れないでね!
> その為には日々精進あるのみだよ!
> 生きている限り、誰にだって、そのチャンスはあるんだから!
>
> 頑張れ!
>
> 私はゴールしちゃったんだよ;;

確か、こんな感じのメールだったと思う。
ゼロは、なにが言いたい?
なにが分かる?

「分かりませんか? 彼女はゴールに辿り着いてしまったのですよ」

ゴール?
いい事じゃないか?
すなわちプロ作家になったって事だろ?

「ま、いいでしょ。その話はおいておいて、君はなにがしたいんです?」

なにか、はぐらかされたような。
でも、今までゼロと話してきて、コイツはこういうヤツだと思っていた。
だから、さして気にもせず、ゼロの質問を考えた。

今を正直に生きるか。
確かに、僕は、いいモノを書く為には、まだまだ勉強不足だ。
たとえ進学せず、就職するにしてもだ。

そうなんだ。
進路なんて、僕の夢の前には、さしたる問題ではないんだ。
大学に行けないから就職っていうのが問題なんだ。

勉強不足ならば、勉強をすればいい。

もっと面白いモノを書きたいならば、もっと書けばいい。

そうか。
僕の夢は、プロ作家になる事じゃないんだ。
僕は、みんなが面白いと言ってくれる物語が書きたいだけなんだ。
いや、みんなじゃなくてもいい。

清香が、面白いと言ってくれる作品を書きたいんだ。

「清香は君が頑張る事を望んでいます。君は今、必死に頑張っていますか?」

ゼロが、微笑みながら僕に告げる。
僕は、今までの自分が甘ったれていた事を思い知った。
そしてゼロは続ける。

「彼女は、ゴールしてしまったのです。だから次は君に夢を叶えてほしくて」

「……そうだな。ゼロ、僕は甘かったよ。もっと頑張らないと」

「そうです。それが彼女の望みです」

僕は僕自身が面白いと納得して、そして彼女を笑顔にしたかったんだ。
僕にとってプロ作家は、通過点でしかないんだ。
それ以上に……。

「おっと。時間のようですね」

ゼロは懐から懐中時計を取り出して、時間を確認して言った。
ゼロは最後まで、英国紳士で格好良かった。
僕は、ゼロを見つめた。

これからは、もっと頑張って、彼女に面白いと言ってもらう為に。

僕は今宵の月夜の下、ゼロによって生まれ変わった。
また天空の星の一つがきらめいた。
私はここにいると。

まるで清香が、そう言ったようにきらめいた。

*****

「おはよっ。おっ、寝不足だな?」

友達が僕の顔を見るなり、僕の寝不足を言い当てた。
そう。昨日の夜、僕はゼロというしゃべるネコと話をして寝不足だった。
あれは夢だったとゼロは言ったが。

僕の中で、ゼロは確かにいて、とても夢だとは思えなかった。

寝不足が、いい証拠だ。
今でも耳の中にゼロの言葉が聞こえてきて、僕を勇気づけてくれている。
僕は、昨日、不思議な体験をして生まれ変わった。

ゼロというしゃべるネコのおかげで。

「……お前、就職するんだったよな。でも大学に行けば遊べるぜ?」

ふふふ。
ゼロのヤツだったら、きっと、こう答えるんだろうな。
君は今、必死に頑張って生きていますか? と。

そうなんだ。
僕の夢にとって進路が、就職だろうと、進学だろうとまったく関係ない。
在るのは、ただただ小説を書き続けるという事。
みんなに面白いと言ってもらう為に。
清香に認めてもらう為に。

やっと分かった。

なぜ彼女が三年後にゼロを僕の下へ使わしたのか。
僕が、高校三年生になって、進路が大学じゃなければ小説家になれないと。
そう思うと考えたのだろう。

そんなモノは、どちらだっていい。
大事なのは、今、必死に頑張っているかどうかなんだと。
そう言いたかったのだろう。
清香は。

「ふふふ。勇也くん、よく分かっているじゃないですか。頑張って下さい」

と、耳の中でゼロが言ったような気がした。
僕は、九月の突き抜けるような秋晴れの空を見つめて、心に誓った。
いつか……。

いつか、きっと小説家になると。

僕は、僕の瞳から涙が零れないよう、必死で上を向いた。
そう。僕は分かってしまったんだよ。
彼女は。

清香はもう……。

ゼロは、なにも言わなかった。
いや、彼は、きっと言葉にできなかったんだ。
清香が、すでにこの世からいなくて、死んでいるという事実を。

僕は、最後のメールを思い出し、ゼロの言葉を聞き、そして分かったんだ。

> 私はゴールしちゃったんだよ;;

という一文の意味を。
もしかしたら文学賞を獲ったという話もウソかもしれない。
いや、清香だったら、充分にあり得る話だ。

僕を発奮する為に。

そして彼女が最後に書いた話が、月夜に現われるゼロというネコの話なんだ。
だから彼は、彼女の使者だと言っていたんだ。
今を正直に生きたという話も。

君は、最後に、いい話を書いたんだね。

自分の生を燃やし尽くし。

そして、ゼロに、僕に、君の夢を託したんだね。
自分は、もう生きられないからと文学賞を獲ったとウソをついてまで。
だから敢えて、三年後だったんだ。

僕が迷う三年後。

…――そして、君をいい想い出にできる三年後だったんだ。

清香。

君の事は、ずっと忘れないよ。

君は僕の中で、ゼロというネコに姿を変えて生きているから……。

天高く馬肥ゆる秋の空、見えない星が、またきらめいた。
私は、いつまでも、ここにいるよと。
僕は微笑んだ。

ありがとう。

本当にありがとうと。

月夜のゼロ、後編、了。

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↑すなわちゼロだ。
     

【 月夜のゼロ、前編 】

九月の月夜。
月光は、僕をあえかな光で包み、満天の星たちはきらめいている。
そんな下弦の月が、魅惑的で幽玄な月夜の下……。

僕は、不思議なヤツと出会った。

…――ソイツは、ネコ。

しかもあり得ない事に彼は、しゃべっているのだ。
シルクハットをかぶって、ステッキを片手に燕尾服を着たネコ。
まず、聞きたい。

ネコって、しゃべれないよね?

答えは、こうだろう。
しゃべれないに決まっているじゃんと。
しかし、今、目の前にいるネコは僕に語りかけてくる。

「勇也(ゆうや)くん?」

ほら。ほら。
どこか英国貴族を思わせる彼は、当たり前のようにしゃべっている。
しかも彼は、立っていて、まるで人間を思わせる。
もう一度、確認の為、聞きたい。

…――ネコって、しゃべれないよね?

「まずは、わたくしが、なぜ君の前に現われたかをお教えしましょう」

これは幻覚なのか?
はたまた僕は眠っていて、夢でも見ているのだろうか。
とにかくネコがしゃべるなんてあり得ない。

「君は、清香(さやか)という女の子を覚えていますか?」

清香。
覚えはある。
僕のネット友達のHNだ。

しかし、このお洒落なネコが、なぜ清香の事を知っているんだ?

僕は一瞬、虚を突かれたように黙った。
が、それも一瞬で、すぐにネコがしゃべっているという事実を考え出した。
僕の事を、まったく、お構いなしにしゃべれるネコは続ける。

「君と清香とは小説を批評し合う仲でしたよね?」

確かにネコの言う通りだ。
清香とは、今は疎遠になっているが、昔は、お互いの作品を読みあった。
僕の書く小説を彼女に読んでもらって、僕が彼女のを読んで。
彼女と僕は、お互いの作品を批評しあったんだ。

「それが……」

そう。
ネコの彼が言葉を失ったように今、僕と彼女は疎遠になっていて。
でも、それは彼女が一方的に連絡を絶ったからで……。

「わたくしの名前はゼロ」

ゼロ?
どこかで聞いた事があるような名前だな。
あえかな月夜の下、数多にきらめく星の中で、ただ一つの星がきらめいた。

その存在を知らせるように。

その星は、まるで私は清香よと言っているようだった。
そして、ゼロは続ける。
ゆっくりと。

「今宵、わたくしと君の出会いは、彼女の儚い夢なんですよ」

夢?
そうか。これは夢なんだ。
ゼロというしゃべれる英国貴族風のネコは夢の産物。

これは不思議な事だったんだけど、ゼロの言う事には妙に説得力があって。

僕は、夢と断定した。
夢ならば、ゼロが、清香の事を知っていてもおかしくないし……。
もちろんゼロがしゃべれる事も不思議ではない。

僕は夢だと思ったら、肩の力が抜けてゼロに心を許した。

「ただ勘違いしないで下さいね」

「なにをさ?」

「この夢を夢だとは思ってはいけない。現実と同じ位、真剣に考えて下さい」

「夢は、しょせん夢だろ? 現実と一緒に思えって……」

「清香は、それを望んでいます」

「えっ! 清香が?」

「そうです。清香は、この夢にすべてを捧げているのですから」

……あの時。
清香から僕への最後のメール。
彼女は、彼女の書いた小説が賞を獲得したんだ。

つまり彼女は、アマチュア小説家からプロの小説家への道が拓けたんだ。

僕は、悔しい反面、ずっと彼女を見てきたから祝福した。
心の底から、彼女にエールを送ったんだ。
でも……。

そのメールを最後に彼女からの連絡は途絶えた。

なぜ?
と、思ったよ。
だから、そのあとも、なにかがあると報告がてら彼女にメールを送った。

しかし彼女からの返信は、最後のメール以降、一切なかった。

僕は彼女を傷つけてしまったのだろうかと思った。
僕が、まったく意識しないレベルで。
正直、悔しかったから。

そう。

すなわち僕もプロ作家を目指していたから。

僕は、プロの小説家への道が拓けた彼女を羨ましがったのだ。
その非礼を詫びたメールも送ったよ。
でも返信はなし。

だから逆に僕が傷ついた。

なぜなら、なにを書こうが、なにを送ろうが、返事がなかったのだから。
だから僕と清香は、疎遠になっていたのだ。
もう三年も前の話だ。

今の気持ちをストレートに表わすと清香との事は過去の出来事だ。

「すなわち今、清香の夢が達成されようとしています」

「というか今更、清香の事を言われても……」

僕は口ごもった。
だって、それはそうだろう。
清香とはネット友達でしかなかったし、大体、三年も前の話だ。

「清香は三年間待ったのです。敢えて」

「敢えて?」

「敢えてです。君が進路に迷う今まで。君は今を正直に生きていますか?」

確かに僕は来年の春、就職するか、進学するかを迷う高校三年生だ。
でも、なんで清香は敢えて三年間も待ったんだ?
僕のメールに返事もくれずに。

「彼女はね……、今を必死で正直に生ききったのです」

「確かにね。彼女は今頃、プロの作家として、とても忙しい毎日だろうね」

僕は皮肉まじりに答えた。
だって今の僕には、小説家はおろか、大学も難しいんだから。
かと言って、勉強を頑張る気にはなれないし。

昔、彼女に対して覚えた羨望を今になって、また思い起こされた気分だ。

「わたくしは彼女の使者です。彼女を羨ましいと思いますか?」

「半分、忘れていたけどね。また思い起こされたよ」

また僕は皮肉を言った。
それだけ彼女が羨ましくて、そして自分が不甲斐ないと思ったんだ。
僕は、このまま就職して、普通に生きて、普通に死ぬんだ。

「そうか!」

「勇也くん? どうかしました?」

僕は清香が、なぜ返事をくれなかったのかが分かった。
彼女は、きっと小説を書くのが忙しくなって、返事をくれなかったんだ。
僕が、そう思った時。

ゼロは下弦の月を見上げ、寂しそうに言った。

「勇也くん。それは間違いですよ」

僕は、ゼロにすべてを見透かされたような気分になった。
しかし僕は、なぜゼロが悲しそうな顔をしたのか、まったく分からなかった。
ゼロは続ける。

「実はね。……清香は君を愛していたのですよ」

「!」

そんな馬鹿な事があるか?
だって、彼女は彼女の方から連絡を絶ったんだぞ?
嫌われているならば話は分かるが……、実は、僕を愛していた?

あり得ない!

「わたくしには分かるんです。君も清香を愛していた。違いますか?」

彼女と出会ったのは、七年前だ。
そして四年近く、毎日、彼女とメールを交換していた。
好意を持っていたかと問われれば、確かに淡い恋心を抱いてはいた。

いたが、清香とは会った事もないし、大体、向こうから連絡を絶ったんだぞ。

たとえ僕が好きだとしても。
彼女は、自分から敢えて僕を遠ざけたんだ。
だから僕の中では、彼女との出来事は過去の出来事で……。

「ふふふ。この時を待っていたんですよ。彼女は」

僕は言葉を失った。
羨ましいという気持ちを思い出した時、好きという気持ちも思い出した。
でも。でもだ。彼女は自分から離れていったんだぞとも思った。

月夜のゼロ、前編、了。

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↑燃ゆる月。
     

【 ジャンヌ・ダルク、~ 五、最悪の日 】

「!」

僕は全速力で、そこへ向かった。
ジャンヌが油断して、さらわれてしまった敵の遊撃軍に向かって。
ジャンヌは一人で十人以上の働きをする英雄だ。

簡単にさらわれるはずがない。

多分、ジャンヌがさらわれたのは明け方だから、半分寝ていたのだろう。
確信はないが、僕には、そうだとしとか思えなかった。
僕は全力で走る。

もう、後悔するのは嫌だと!

息があがってくる。心臓が破裂しそうだ。
しかし、それでも止らない。
これが僕の覚悟だ。

まるで、もう一人の自分がいて、僕自身を鼓舞しているようだ。

今、ここで全力で走らなくて、いつ走るんだ?

息苦しくて。
そして、呼吸をするのも辛い。
それでも僕は全身全霊を賭けて、ジャンヌの元へと向かって走った。
今こそ僕の全力を出すべき時なんだと!

僕が助ける!

行け! 走れ! スコール!!

と、僕は僕自身に言い聞かせ、明日をも考えず走った。
たとえジャンヌの元に追いついても、僕はなにもできないかもしれない。
でも、いいんだ。

僕がジャンヌを助けるんだ!

「!」

しかし……。
そう。ジャンヌの元に着いた僕は驚いた。
いや、驚いたというより、安堵のため息を吐いたのかもしれない。

そう。

ジャンヌは、モネルが抱えていた。

また僕の判断ミスだ。
でも、結果オーライの判断ミスだと思った。
やはり、ジャンヌがさらわれたと知った時にモネルがすぐにかけつけたんだ。
よかった。

「よう。スコール。遅かったな!」

イングランド軍の手からモネルが助け出してくれんたんだ。
僕は、呼吸を乱して答える事ができなかった。
でも、よかった。

「おい。おい。スコール、そんなに慌てんなよ……、安心しろよ?」

モネルは微笑み全力で走ってきた僕に言った。
僕は、喉がカラカラで、言葉を発する事はできなかったが。
しかし微笑み返した。

よかった。本当によかったと。

「くくくっ。イングランド軍のジャンヌ捕獲作戦は継続中だからよ!」

「!」

えっ? 耳を疑った。
一体、なにを言っているんだ?
イングランド軍のジャンヌ捕獲作戦は継続中だって?
僕は出ない声を振り絞って、モネルに聞いた。

「モ、モネル? なにを言い出すんだ? ジャンヌ捕獲作戦って?」

なにかに取り憑かれたようなモネルの顔が歪む。
彼の顔は不気味で、生気がなかった。
まるで蝋人形のような……。

そして彼は彼の棍棒を僕の鼻先に突きつけ、鋭く答えた。

「…――俺は考えたんだよ。お前がいなくなったと分かった時にな?」

「……」

「俺たちは、絶対に俺たちの力で戦争を終わらせる。そう約束したよな?」

「ああ。でも、僕は……」

「お前のいいわけなんか聞きたくねぇよ。それより……」

モネルは、一体、なにを考えたんだ?
確かに僕はモネルを裏切り、一人、陣から抜けだし、逃げた。
でも、それは……。

それは……。

そうか。
確かに僕のゴタクはいいわけだね。
どこをどう見ても、僕は彼を裏切ったわけだ。

「それがどうだ? お前はさっさと裏切って逃げちまうしな」

モネルに痛い所を突かれた。
そう。僕は裏切った。
事実だ。

「この調子だとジャンヌだって分かんねぇ」

「ぐっ……」

僕は言葉を失った。
モネルの言う事は当を得ていた。
それになにより、僕はムシがよすぎるのかもしれないと。

そう思った。

…――だって僕は、彼の前から逃げ出したのだから。

「だったらどうするかを考えたんだ」

「……」

「俺だって生きるか死ぬかの選択だったんだぜ? 必死に考えたんだ」

モネルは棍棒を僕の鼻先から自分の元に戻した。
そして、やはり生気のない目つきで僕を見下しつつ言った。
彼なりの結論を……。

「ジャンヌ・ダルクを手土産にイングランド軍と交渉すんのさ?」

「交渉?」

「ああ。交渉だ。ここに、お前を案内した男がいたろ?」

「アイツはイングランド軍の……、やっぱり、アイツは敵だったのか!」

「そうだ。イングランド軍の将校だ」

僕は絶句した。
モネルがなにを言いたいのか、分かったような気がしたから。
でも、あり得ない。なんでモネルが?

「約束してくれたよ。ジャンヌを渡せばイングランド軍は撤退するってな」

やっぱり。
僕の感じた直感が、この時ほど外れて欲しいと思った時はなかった。
モネルは、僕らの希望、ジャンヌを渡す事で……。

「そうすれば戦争は終わるんだ!」

「モネル!」

「夢は叶う! 俺たちの夢は叶うんだぜ!!」

外れて欲しいと思った僕の光明は潰えた。
モネルは、なにかに取り憑かれ、僕らの希望の火を吹き消したのだ。
僕が逃げ出したばかりに。

「…――モネル! お前は、それを信じたのか?」

「当然だろう。お前こそ、分かんねぇのな。戦争は終わるんだぜ?」

「モネル……」

「だから夢が叶うんだよ。なにが言いたい?」

「だったら、なんでお前に直接、交渉に来るんだ? 王様は通した交渉か?」

そこで、あの男が現われた。
僕をここまでおびき寄せた敵のあの男が。
きっとモネルも、この男にそそのかれて騙されているだけだ!

「ジャンヌを捕らえた英雄として次期王にモネルさまを承認いたします」

「と言う事だ。どうだ? スコール……」

僕の思い描いた最悪のシナリオが着々と進行している。
なんで、こんな時だけ、僕は判断ミスをせずに正確に時が刻めるんだ?
不幸を呪った。

いや、不幸というより、逃げ出してしまった僕を呪った。

もし、逃げ出していなかったら。
モネルも、こんな怪しい男の言う事なんて耳を貸さなかったはずだ。
だってジャンヌは僕らの希望そのものなんだから。

「スコール。お前も一緒に来るか?」

モネルが上目遣いで僕を見る。
モネル、イングランド軍の将校に騙されているんだ!
目を覚ませ!

「ふざけるな!!」

「!」

「仲間を売っておいて、なにが王だ。なにが戦争は終わるだ!」

「だろうな! 俺の王政にお前は邪魔だ。死ね!!」

僕らは、意図せずだが対峙した。
モネルは棍棒を構え、そして僕は弓を構えて。
その時、イングランド軍の将校がほくそ笑んだのを目尻に捉えた。

ニヤッと笑う男を。

「スコール! 戦場で、よそ見をしていると死ぬぜ?」

どうにも止らないモネルが言った。
僕は、僕の描いたシナリオ以上の最悪の結末を予想してしまった。
そう。…――もう、この上ない最悪のシナリオを。

モネルの振り下ろす棍棒が頭をかすめた。

最悪のシナリオが幕をあけた。

~ 五、最悪の日、了。

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↑あるがまま。
     

【 悪魔ちゃんと天使くん、~ その二十六、夢 】

銀杏こと涅槃は、深く暗い闇のそこにいた。
その闇とは、理解不能という闇。
涅槃は苦しんでいた。

彼女が、まだ銀杏だった頃、父親と母親は自分をないがしろにした。

それは銀杏の才覚に惹かれ集まる輩を警戒しての事。
サドクは、親だって人間なんだと言った。
当たり前で、当然の事。

ましてや両親は自分のように才覚に恵まれていない普通の人だった。

しかし、それでも、彼女は納得ができなかった。
自分の両親は、自分が死んだら泣く。
調子がよすぎないかと。

そして、もっと合理的に割り切る事ができるはずだと思った。

自分は物理的に死んだ。
しかし精神は、その先まで続いており、ただ人生がリセットされただけだと。
リセットされたのは、銀杏という人間の人生。

その軌跡の上で、知り合った人々との別れでしかない。

銀杏という人間は、人間関係を極端に嫌い、一人でいる事が好きだった。
つまり親をのぞけば、その他、特別に親交を深めた人間はいない。
だからこそ。

だからこそ、両親の反応に納得がいかなかったのだ。

父親も、母親も、私を疎んでいた。
確かに、それは私に対してではなく、才覚に惹かれ集まる輩にかもしれない。
それでも。

それでも死んだら今までの事を綺麗さっぱり忘れ、悲しむ。

ムシがよすぎやしなかと彼女の中に葛藤が生まれる。
人の死を悲しむのは当たり前かもしれない。
それ以上に、なにか……。

なにか言いしれぬ嫌悪を感じさせる感情をそこに見いだしたのだ。

そう。
それは、今までの事は水に流してという感情。
銀杏の両親に、そのつもりがあったのか、なかったのか、分からない。

分からないが、少なくとも彼女は、その感情を感じていた。

だからこそ苦しんだのだ。
そして、両親を憎んでいたからこそ、より、それが強く感じられたのだ。
彼女は、今、自分が混乱し苦しんでいる事を自嘲した。

しょせん私もこんな程度の人間なんだと。

親との別れ位で混乱していては、この先もたかが知れていると。
とても悲しい考え方で、そして冷めた心であった。
サドクは目を細め、語りかける。

「子の死を悲しまない親はいねぇよ。お前こそ、気づくべきなんだぜ?」

と、慈愛に満ちた表情で。
彼女には、彼の言った言葉の意味が、まったく分からなかった。
彼は、なにを気づくべきだと言いたいのだろう。

彼女が問いかけようとした時。

彼が制した。
混乱している彼女を落ち着かせようと。
そして、彼は、なにを見つめているのか遠くを見て、ゆっくりと言った。

「大空を自由に舞う、悪魔と天使たちのワルツ……」

「!」

「お前の夢は、今、ここで叶うんだ。そして決して忘れるな。この別れを」

そう。
悪魔と天使たちのワルツは、涅槃が、まだ子供だった頃の夢。
それは空想であり、あえかな夢だった。

「ふふふ。ここで夢が叶うなんて、卑怯なんじゃない?」

涅槃は悔し涙を拭いた。
彼女の心の闇は晴れたようだ。そして上を向いて敢然と微笑んだ。
次から次へと溢れてくる涙を零さぬよう。

彼女は、理屈では説明のつかない温かいモノを感じたのだ。

サドクという天使から。
そして、両親に対しての嫌悪感も薄れた。
今、彼女が感じている、この温かいモノを、彼女は両親から奪ったのだと。

そう理解した。

そう気づいたのだ、彼女は。

やっと彼女は、彼女の両親が、なぜ悲しんだのか理解したのだ。
ゆっくりと彼女の心の闇に光が射し込む。
彼女は天使も理解した。

「で、君が天使で、私が悪魔?」

「おうよ。俺は超絶天使さまのサドクだ。で、お前が悪魔」

「ふふふ。なによ!? 超絶天使さまって!」

「ふははは。超絶天使さまは超絶天使さまって意味だ。なにか文句あるか?」

「ふふふ。説明になっていないし。……そっか。私、死んだんだね」

「そうだ。死んだんだぜ。こればっかりは仕方がないな」

「お父さんとお母さん……」

「そうだ」

と言ったサドクの言葉は涅槃の心を代弁していた。
彼女は今、溢るる感情を抑えきれず、ただただ泣きじゃくっていたのだから。
でも、それでいいのだ。

彼女の中にも確かに情が存在していたのだから。

そして、スッとサドクが手を差し伸べる。
彼は彼女をエスコートしたのだ。
ワルツを踊る為に。

「涅槃。今日のワルツを絶対に忘れるな。そして、両親の事も……」

サドクが、そう言ったような気がした。
聞こえないような小さな声で。
しっかりと。

悪魔と天使、二人は、いつまでも終わる事のないワルツを楽しんだ。

大空を自由に舞って。
彼女の死を、そして、彼女の両親までをも慈しむように。
いつまでも、いつまでも、空に溶けるまで。

~ その二十六、夢、了。

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↑空に溶けるまで……。
     

【 なぞなぞなぞかけ、その十 】

三十云歳、童貞くんとかけて、最新のアイフォンと解く。
その心は?

どちらもはやいです。

なぞなぞなぞかけ、その十、了。

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↑どこまで進化するのw
     

【 ジャンヌ・ダルク、~ 四、日はまた昇る 】

「本当にごめん! モネル!?」

僕は、ありったけの大声で、今、抜け出してきた陣に向かって叫んだ。
それは僕の感情の発露であり、後悔の念であった。
そのあと僕は声が枯れるまで泣いた。

「ごめん、モネル……」

僕は、今し方、昇りつつある太陽を見つめた。
太陽は、あるがままであった。
戦場においても。

そして僕はぐちゃぐちゃになった混乱する思考をまとめて考えた。

僕はモネルとの約束を守れなかった。
いや、守る意志がなかった。
逃げ出したんだ。

ごめん。

モネル、僕は君と違って弱い人間なんだ。

だから、いいよね?

本当に、ごめん。

僕は僕の自我を守る為に必死で言い訳し、自分自身を守った。
モネルとの約束を守れず逃げ出した僕がだ。
しかし、これは最後の砦であった。

もし、この砦が陥落したら、僕の自我は崩壊する。

そうなのだ。
今まで、死が隣り合わせの戦場という過酷な環境で生きてきたのだ。
つまり僕の精神は臨界点ギリギリで、ボロボロだった。

僕は僕の思考をまとめたつもりだったが……。

なぜだか涙が止らなくて。
後悔という言葉では言い尽くせない、感情があとからあとから湧いてきて。
そして心の奥底から、ふつふつと溢れてきて、涙が止らなかった。

むせび泣いた。

と!

ザシュッと草陰から僕の背後に人が現われた。
僕は不意に現われたヤツから距離をとるように飛び退いた。
そして弓を構える。

敵兵が現われたと思ったのだ。

「だ、誰だ!?」

涙が止った。
泣いている場合ではない。
威嚇するように飛び出した人影に問うた。
しかし人影は決して敵意はないと両手を挙げて、そして慌てたように答えた。

「待って下さい。お話があります」

「……」

僕は相手の出方を待った。
少なくとも両手を挙げて敵意はないと示したのだから。
僕は、ジッと相手を見て、そして考えた。

敵じゃないのか?
でも、見かけた事のないヤツだ。

と。
しかし、弓を構えたまま、臨戦態勢を崩さず。
そして、もう一度、今、現われた人間をジッと凝視する。
やっぱり見かけた事がない。

敵だ!

ここは戦場だ。
一旦、陣から離れれば、そこは安全が保証されていない生死の別つ場所。
臆病な僕の防衛本能が、コイツは敵だと叫ぶ。

僕の弓の弦がしなる。

標的は目の前にいる知らないヤツ。
僕は、僕の放った矢で死ぬ人間を見たくないと思っている。
だから足を狙って……。

太陽が地面から半分、顔を出し、逆光となる。

僕の手から弦が離れようとした瞬間。
逆光になって表情が分らなくなった目の前にいるヤツが言った。
とても信じられない事を。

「一大事です! ジャンヌさまが、イングランド軍にさらわれました!?」

僕は僕の耳を疑った。
ジャンヌが、イングランド軍にさらわれたと聞いたのだから。
思わず、目の前の男に聞き返す。

「えっ?」

「だからジャンヌさまがさらわれたのです!」

目の前の男が言いはなった言葉は、とても信じられない事だった。
しかし、そこまで聞いて思った。
コイツは敵だと。

少しだけ考えれば、それがウソだと明白に分かる。

なぜ陣の中にいるモネルに伝えないのだ。
そして、わざわざ僕を追ってきて、なぜ、そんな大事な事を言うんだ?
それは僕を罠にはめる為だ。

「スコールさま!」

「!」

えっ?
ちょっと待て!
なぜ、コイツは僕の名前を知っているんだ。
僕は、よく判断ミスをする。今回も僕の判断ミスなのか?

「なぜ信じて下さらないのです!」

「……」

「モネルさま不在の今、頼れるのはアナタしかいないのですよ!」

…――コイツ、モネルの名前も知っている。
ジャンヌの名前ならば、いざ知らず、僕らの名前を知っているなんて。
もしかして。

「早くしないとイングランド軍の手にジャンヌさまが!!」

もしかして、本当の事なのか!
僕は弓を構えたまま止ったばかりの涙をにじませた。
止ったはずの涙が。

僕は……、また判断ミスを犯すのか?

と。

そして、僕らの希望、ジャンヌ・ダルクさらわれたと……。

また涙が零れ落ちる。
僕は、もう判断ミスを犯すのは嫌だと。
そして、逃げ出すのは、もうこれっきりにしたいと。

「あそこにジャンヌさまをさらったイングランド軍はいると思われます」

目の前の男は、陣から少し離れた場所にいる人影をゆびさした。
モネルは、きっといの一番に追っていったんだ。
だから陣の中にいなかったのだろう。

…――僕は、判断ミスを犯すのは、もう絶対に嫌だ!

ジャンヌがさらわれた事を伝えてくれたヤツはこう言い残し去った。
もう一度、モネルを探して、合流すると。
それも聞かず、僕は駆けだした。

もう涙を零すのは止めだ!

と、強く、深く、心にしっかりと刻みつけつつ。
臆病な僕が、こんなにも果敢に、そこを目指しているのは不思議だった。
しかし、それだけ僕は……。

そう。

僕は、それだけ、もう後悔するのは嫌だと思ったのだ。

それは、あるがままの心であった。
太陽は地平線から抜けだし、完全に顔を出した。
泰然自若とした太陽は僕のあるがままの心を映し出すような勇敢さであった。

~ 四、日はまた昇る、了。

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↑日はまた昇る。
     

【 短編小説目次 】

この目次は短編小説専用でございます。十一話、以下、続刊。

目次の説明。

四草めぐるが書いた短編小説専用目次です。
短編小説とは一般的に原稿用紙十枚から八十枚程度の作品だそうです。
これ位の長さの作品は、結構、好きだったりしまして。
気が向くと書いたりします。

~ 月のうさぎ。

▼月のうさぎ、前編
http://plaza.rakuten.co.jp/kokolost/diary/201208150003/
▼月のうさぎ、中編
http://plaza.rakuten.co.jp/kokolost/diary/201208150002/
▼月のうさぎ、後編
http://plaza.rakuten.co.jp/kokolost/diary/201208150001/

~ 一粒のきら星。

▼一粒のきら星、前編
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-198.html
▼一粒のきら星、後編
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-199.html

~ 月夜のゼロ。

▼月夜のゼロ、前編
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-205.html
▼月夜のゼロ、後編
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-206.html

~ ノイズ。

▼ノイズ、~ その壱、ラジオ
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-274.html
▼ノイズ、~ その弐、PC
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-275.html
▼ノイズ、~ その参、サイト
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-276.html
▼ノイズ、~ その四、ホラー小説
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-277.html

~ 予知アプリ。

▼予知アプリ、~ 其の壱、セールスマン
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-478.html
▼予知アプリ、~ 其の弐、ヨち
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-479.html
▼予知アプリ、~ 其の参、代価
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-480.html
▼予知アプリ、~ 其の四、死
http://kokolost.blog.fc2.com/blog-entry-482.html

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【 一粒のきら星、後編 】

後悔とは罪悪だと知った。

すなわち自分自身の心のあるがままに背く罪悪。
幽霊になって、想いだけが自分の存在を示す、唯一の手段だと知って。
しかし今更、後悔しても遅い。

今の私には、宗佑くんの気持ちを知る手段を持っていない。

それは純然たる事実であり、揺るぎない真実だった。
絶望。今の私にはピッタリの言葉だった。
後悔とは、いかにむごいモノか。
そう知った。

幽霊になってまで宗佑くんの事を、愛しているのだから。

私は、これから先、ずっとこの後悔という原罪を背負って存在し続けるのか。
そう思うと、どうしようもなく悲しくなり、心を真っ暗闇が支配した。
しかし、それは一年考えても答えが出なかった事。

どうしても出ない答えだった。

この先、何年と時間を経ようと決して答えは出ないのだろう。
結局、私は幽霊であり、告白などというものは……。
それでも私は宗佑くんを愛している。

相反する想いが交錯し、後悔という形になり、それは私を苦しめた。

それでも。
それでも私の宗佑くんに対する想いは決して消えなかった。
むしろ、どんどんと強くなり、私を苦しめた。

「かおりん、あの世でも元気かな?」

裕弥くんが言う。
宗佑くんも懐かしそうに答える。
今は亡き私を想い、そして、あるがままに。

「かおりんだって元気だろ。だって俺たちが元気にやっているんだぜ?」

「俺たちは関係ないだろう?」

「だから勘違いしているんだって。お前はよ」

「意味分んねぇし」

裕弥くんと宗佑くんは他愛のない会話をして、昔を懐かしんだ。
高校時代、私たち三人で悪さをして楽しんだ過去を。
そして、出会ったあの日を懐かしみ。

私の想いは最高潮に達した。

ずっと草葉の陰から苦しみながらながめていた私が、遂に答えを出したのだ。
いくら幽霊だろうと、この想いを伝えなければ、苦しむだけだと。
いくら迷惑だろうと伝えなければと。

「宗佑くん?」

私は、ゆっくりと草葉の陰から這い出し、想いを形にした。
今まで、ずっと迷惑だと思っていた想いを。
瞬間、驚く宗佑くん。

彼の驚きは至極当然な反応だった。

この世に幽霊などという存在は認められていないからだ。
でも、それでも私は世界の誰もが認めなかったとしても、もう我慢出来ない。
もう後悔するのは嫌だ。

「ごめんなさい。私は死んで幽霊になったの」

一年以上、ずっと会話さえ許されていなかったのだ。
私の瞳からは、今までの悔しさから涙がにじみ、そして溢れた。
そして今、遂に宗佑くんの前に出たのだ。

私の顔は、涙でぐちゃぐちゃで幽霊以上に幽霊らしい顔になっていたと思う。

宗佑くんに驚かれた事で、助けを求めるように裕弥くんを見つめる。
しかし、祐介くんは宗佑くん以上に驚いていた。
やっぱり幽霊は……。

そうなんだ。

幽霊である私なんか、彼らの前に現われるべきではなかったのだ。
これが、また新たな私の心の中に生まれた後悔だった。
いくら世界で一番、彼を愛しているとしても。
たとえ私の愛が無限だとしても。

そこで私の勇気が途切れた。

そう。
これだけで宗佑くんの私に対する気持ちは分ったも同然だ。
幽霊なんて愛せないと。

「ごめんなさい。私、我慢ができなくて……」

私は、そう言うと、彼らの前から消えようと決心した。
しょせん幽霊なのだから。
仕方がないと。

一粒の涙を彼の手のひらに残し。

この涙は、幽霊の涙であり、そして、私自身なんだよ。忘れないでねと。
裕弥くんは、あまりの出来事に絶句していた。
もちろん宗佑くんも。

私の残した一粒の涙は、きら星のごとく、輝いた。

宗佑くん、決して私の事を忘れないでねと。
そして、永遠にさようならねと。
代弁するかのように。

「だから、かおりん、裕弥、お前ら、みんな勘違いしているんだよ!」

と、唐突。
宗佑くんが、はなはだ信じられないような事を口にした。
幽霊の私には、とても信じられない事を。

「俺たち、三人とも死んでるの」

「はぁ?」

裕弥くんが信じられないと思わず聞き返す。
この一年、普通に生活をしてきた裕弥くんには信じられなかったのだ。
一体、なにを言い出すんだ。
この馬鹿はと。

「あの事故で生き残ったヤツはいないの。みんな死んでるんだよ。幽霊なの」

「そんなわけないだろう。俺は普通に生活をしていたぜ?」

「だから勘違いしてるんだって言ってんべ?」

「俺、幽霊なの?」

「そうだよ」

「そんなアホな。だって普通に生活していたし、親だって友達だって」

「ま、普通に生活をおくれば幽霊だってバレないわな」

「そんなアホな。俺は普通に助かったと……」

「そそ。お前が死んだのに普通に生活しているから周りも馴染んだんだよ」

「もしかして死んでなかったのかもとか思ったのか? みんな」

「そうだよ。それが真実だ」

宗佑くんの言いたかった事は、こういう事だろう。
私たち三人は、あの凄惨な事故で、三人とも運ばれた先の病院で死んだんだ。
しかし裕弥くんが普通に戻ってきて普通に生活を始めたものだから。

周りの人たちは、不思議だと思いつつも、いつしか馴染んだ。

誰も彼も裕弥くんが幽霊だとは思わず。
そのあと宗佑くんが、裕弥くんに続き、戻って来た。
そこで決定的になった。

彼ら二人は、病院で死が確定したが、奇跡的に回復したのだと。

死んだのは、村瀬香織ただ一人だけだったとだ。

周りの人たちはそう結論づけた。
裕弥くんと宗佑くんが、あまりに普通に戻ってきたから。
そして宗佑くんは、自分が幽霊であると言い出せなくなって、今に至ると。
そういうわけだ。

そっか。

だから宗佑くんは勘違いしているんだと言っていたんだ。

何だか私の心が楽になった。
私は、勇気を出して、宗佑くんの前に現われて良かったと思った。
そして、不思議そうに宗佑くんが言った。

「で、かおりん? なにが我慢できなかったんだ?」

と。
宗佑くん。君、鈍いにもほどがあるわ。
私は、また一粒の涙を頬に伝わせ、アッカンベーをして応えた。

「知らない」と。

苦悩のなくなった私の心は九月の秋晴れに似た爽快さに包まれていた。
ただ一つ、後悔だけは、これから先もしないと決意し。
それが私の恋の結末だった。

幽霊である私の恋の。

一粒のきら星、後編、了。

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↑存在しない星、彼女w
     

【 一粒のきら星、前編 】

…――私は幽霊。

肉体は、すでにこの世になく、いわゆる霊魂と呼ばれる存在だ。
ゆえに誰にも私の存在自体が認められていない。
しかし、おどろおどろしい姿ではない。
普通の女の子だ。

幽霊という以外、特筆すべきもないようなどこにでもいるような女の子。

そして、私には好きな人がいる。
たった一人をのぞく世界の誰にも私の存在を認めてもらえなくてもいい。
ただ彼にだけ私の存在が認めてもらえれば……。

そう思っている幽霊だ。

そして、その未練を胸に、この世との表裏一体のあの世に存在している。
決して彼に告白する事のできない気持ちを密かに胸に秘め。
そう。私は彼に好きとは言えない。

幽霊だから。

誰も死人から好きだと告白されたら迷惑だろう。
それどころか、目の前に幽霊が現われたら、それだけで恐怖を感じるだろう。
もし死人が目の前に現われたら……。

だから、いつも私は草葉の陰から、彼をながめ、ため息を吐いている。

すなわち想いは重いであり、プレッシャーでしかないのだ。
それは私自身、重々、承知している。
だから告白しないのだ。

「よう。宗佑(そうすけ)!」

「ん?」

「村瀬香織(むらせ かおり)。……かおりんが死んで一年が経つよな?」

彼の友達が私の事を話のネタに出したようだ。
村瀬香織とは私の名前だ。

かおりんとは?

私の愛称。
私は彼らの間では、かおりんと呼ばれていたのだ。
そして、私の想い人、彼の名前は中谷宗佑(なかたに そうすけ)くんという。

「あのよ。裕弥(ゆうや)。それを言うんだったら……」

彼が裕弥と呼んだのは、彼の幼なじみの笹田裕弥(ささだ ゆうや)くん。
彼と裕弥くんが出会ったのは保育園の頃。
それ以来の友達だ。

「ああ。皆まで言うな。宗佑。お前と俺の付き合いだ。薄々、分ってっから」

「ん? お前は、なにを分ってるんだ?」

「かおりんの事だよ」

私と宗佑くん、裕弥くんは高校の時、知り合った。
その時から私は二人にかおりんと呼ばれ、仲良し三人組になった。
そして同じ大学へと進学した。

「裕弥。お前、ずいぶんな勘違いしてるな」

「勘違い? 笑わせるな。俺とお前の仲だぜ? 知ってんよ」

「ま、いいけど」

そう言えば私がまだ生きていた頃、裕弥くんは事あるごとに忠告してくれた。
裕弥くんは、私が宗佑くんの事を好きである事を知っていた。
いや、知っているというより感じていた。

「かおりん、告れよ。俺たち三人の仲はそんな事じゃ壊れないからよ」

と。
しかし私には、どうしてもこの三人の仲が壊れるような気がして。
いつも、いつも裕弥くんは忠告してくれるんだけど……。
勇気がでなくて。怖くて。

「でも、実際、かおりんがいなくなって寂しいよな」

「あの凄惨な事故から一年か。早ぇな」

私が死んだ事故の話をしている。
大学生になって、一年生の夏、私は宗佑くんの運転する車に乗っていた。
初めての夏休みなのだ。車で遠出をしようという話になった。

そして目指すは瀬戸大橋と深夜、地元を出発した。

その先に凄惨な事故があると知らず。
そして高速に乗り、車は順調に瀬戸大橋へと向かって快走していた。
道程も半分くらいに差し掛かった頃、事故は起こった。

居眠り運転をしていたトラックが、私たちの車に追突したのだ。

時速は百キロを超えいた。
追突され、二転三転とする私たちの乗った車。
後部座席に座っていた私は、その事故で強く頭を打ちつけ……。

死んだ。

今になって思う。
裕弥くんの忠告を聞き入れ、告白していればと。
まさか、こんな形で若くして死ぬとは思っていなかったから。

今、幽霊になって後悔しきれないほど後悔している。

ただ今更、宗佑くんの前に現われて、告白した所で迷惑になるのがオチだ。
ゆえに今も草葉の陰から宗佑くんを見ているのだ。
後悔とは何とも切ないモノか。

しかし幽霊になって、この世をさ迷っている所をみると。

宗佑くんへの想いは未練なのだろうと思う。

そして、未練が断ち切られ時、初めて成仏できるのだろうと思う。
私は幽霊になってまで、宗佑くんの事を愛しているのだ。
この気持ちは伝えられずにはいられない。
しかし同時に。

やはり、幽霊からの想いなんて、重いに過ぎないと結論づける私がいる。

つまり私自身、宗佑くんの事をあきらめ成仏するしかないと。
そう結論づけている自分自身がいるのだ。
それは正解だろうか?

真っ直ぐに自身の心へ、想いへ、問うってみる。

いや、正解など、この世にはない。
私は幽霊になっても、いや、この存在が無くなっても宗佑くんを愛している。
それだけは、譲れない真実であり、そして心残りなのである。

しかし、それでも……。
草葉の陰から出る事は叶わず、ひっそりと宗佑くんをながめるしかないのだ。
やはり想いは重いであり、彼への迷惑を考えると出られなかった。

「宗佑。結局、お前はかおりんの事……」

「ん?」

「いや、なんでもない」

「裕弥、お前、実はかおりんの事が好きだったんじゃないのか?」

へっ?
裕弥くんが私の事を好きだった?
それはないと思う。だって、いつも私の告白を応援してくれていたし。

「馬鹿言うな。俺はな!」

裕弥くんが、宗佑くんの言葉を否定した。
でも考えた事もなかったけど、裕弥くんが私の事を好きだった?
ないとは思うけど……。

「宗佑。お前、本当に鈍いな。よく今まで生きてこられたと思うよ。本当に」

やっぱり、それはないと思った。
裕弥くんの、この言葉を聞いて、強くそう思った。
裕弥くんは、私が死んだ今も私の事を応援していくれているんだと。

「なにが鈍いんだよ。お前が、かおりんの事を言い出すから言っただけで」

「あ。お前の方が勘違いしたな」

「ん?」

「さっきの多分、勘違いしてるなって話」

「ああ。でも実際、お前は大きな穴を見落としているぜ。勘違もいい所だぜ」

「勘違いしているのは、お前の方だよ。それこそ大穴だぜ」

「なにがだよ?」

裕弥くんは私の気持ちを代弁してくれているようだ。
もしかしたら告白しなくても、宗佑くんへの想いを断ち切れるかもしれない。
宗佑くんの気持ちを知り。

「かおりんはな。実はお前の事を……」

裕弥くんは、私が口にできなかった想いを綴ってくれている。
私の胸は高鳴り、そして答えが待ちきれなかった。
しかし……。

「やっぱ、止めておく。なんかむかつく。それに俺が言うような事じゃない」

「ん? そっか。ま、いいや」

「それが、むかつくんだよ。鈍感すぎるんだ。お前は」

なんでよ。
なんで止めちゃうの。
今、頼りなのは裕弥くんだけなんだよ?

幽霊ながら想いがどうにも、溢れてきて止らなかった。

つまり宗佑くんへの想いがそれだけ強く、そして、後悔しているのだ。
なぜ生きている内に宗佑くんに告白できなかったのかと。
あれだけ裕弥くんが忠告してくれたのにと。

一粒のきら星、前編、了。

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↑秋だねw
     

【 悪魔ちゃんと天使くん、~ その二十五、闇 】

星埜銀杏。
彼女は悪魔への転生に成功し、星埜銀杏という人間は確かに死んだ。
しかし、死も、その瞬間に襲ってくるモノではなく。

彼女の星埜銀杏としての魂の器、肉体はじょじょに死に向かった。

そして百億円争奪ゲームが終わった今。
彼女の肉体と魂は、今まさに離れ、新しい肉体、涅槃へと移行しつつあった。
先に彼女は家族との疎遠で、愛情を受けていなかったと書いた。

しかし家族から言わせれば……。
それは彼女の才覚に惹かれ集まるモノを嫌悪するだけで。
彼女自身に興味がなく、愛情深く接する事が出来なかったわけではない。

怖かったのだ。

ただそれだけだった。
しかし、その恐怖からくる行動は彼女に大きな傷を残した。
彼女は、すなわち家族を憎んでいた。

自分が死んでも、家族は悲しまないと思っていた。

いくら銀杏が人も羨む才覚を持っていても中学生にすぎないのだ。
彼女が、そう考えても無理はない。
疎遠であったのだから。

しかし。
父親も、母親も、……実の所、銀杏の事が心配だったのだ。
彼女に残された猶与は、一ヶ月弱だった。

星埜銀杏としての彼女が死ぬ、ゆえに百億円争奪ゲームに期限があったのだ。

つまり、神の定めた猶与には、こういう意味があった。
八月の始め、彼女は完全に悪魔に転生する為に定められた期間だった。
人間、星埜銀杏として最後の仕事であった。
そして予告通り……。

銀杏は、ひっそりと息をひきとった。

自分の部屋で、ひっそりと。
銀杏が本格的に悪魔へと転生したわけだ。
家族との別れ。

サドクは、これは決して避けられない出来事だと言った。

銀杏も死ぬ前に死を悟っていたようだ。
自分の体が徐々に弱っている事に気づいたのだ。
そして言った。

「家族? ああ。私を邪魔者扱いした人たちでしょ? 別に悲しくないし」

と、あっけらかんと事も無げに。
確かに彼女の両親は凡人であり、無力であった。
しかし子を愛さぬ親などいるものかと、サドクは苦笑いをしていた。

いくら天才でも彼女は中学生であり、精神年齢はそれ以上ではなかったのだ。

思春期で反抗期である中学生でしか。
死ぬ前、彼女は徐々に涅槃という悪魔に転生を始めていた。
ゆえに人間として死んでも悪魔という次の人生がある事を知っていたわけだ。

それも彼女の死に対する冷めた心を加速させた。

これは転生の悪しき副作用であった。
サドク自身も、この悪しき副作用を体で覚えていた。
もし、普通の人生を歩み、普通に死ぬとすれば、この副作用は起こらない。

たとえ、その先、転生するとしても、死は、やはり臨界点であった。

その先は分らないのだ。
ゆえに人は死を怖がり、避けようとする。
しかし、サドクと涅槃だけに限り、転生前の人生を覚えている。

つまり死ぬという感覚が薄いのだ。

しかし彼らの転生も普通の転生となんら変わらなかった。
強いて違う点といえば、生前の記憶を持ったまま転生する事であろうか。
サドクはここを強く記憶した。

死とは一つの終わりであり、そして別れであると。

涅槃は、性格上、その感覚が薄いのである。
そして家族を嫌っていた。
だけから余計に。

「銀杏!」

彼女の父親が、ベットの上で彼女がぐったりしているのを発見する。
そして冷たくなった彼女の体をたぐり寄せる。
彼女は確実に死んでいた。

「銀杏ちゃん!」

母親が父親の横で絶叫している。
なにが起こったのか、理解に苦しむような感情の発露。
そして父親の腕に抱かれ、むせび泣いている。

「えっ?」

それを涅槃という新しい肉体を手に入れた銀杏が、驚きまじりに眺めている。
今の今まで、彼女の家族は、彼女と疎遠であった。
それがなぜ? と。

母親の表情を直視し、あり得ないと思った。

彼女は彼女の家族のお荷物であり、そして、生命を脅かす存在だと。
実際的にではないが、間接的にでも、そういう存在だと。
少なくとも彼女はそう意識していた。

「なんでよ? 下らない茶番。見たくもないわ」

父親が力なく、肩を落とす。
銀杏の死を受け入れ、そして、手の尽くしようがないと悟ったようだ。
父親は、まさか自分の娘が死ぬなどとは思っていなかった。

母親も同じく……。

彼女の両親は自責と後悔で無言になった。
時折、母親のむせび泣く声が聞こえるだけになった。
銀杏には理解できなかった。

生前、才覚に惹かれ集まる輩が怖くて、銀杏を省みなかった二人の気持ちが。

銀杏はジッと涅槃という体で、世界で唯一の家族を眺めていた。
もしかしたらと、彼女の中で生まれた温かい気持ちを省みていたのだ。
サドクは、うつむき、ゆっくりと言う。

「家族はな。……そういうもんだ。決して二人を忘れるなよ」

と。
しかし銀杏は反抗する。
彼の言っている事は正しいのかもしれない。
それでも、今までの家族の態度と、そして彼女の合理的な思考で。

「あり得ない。アレだけ私を邪魔者扱いしてたのに!」

確かに彼女のいう事は一理ある。
あるが、それでも、……いや、それすらもサドクは優しく受け止め諭す。
親だって人間なんだと、当たり前で当然の事を言いつつ。

いつの間にか銀杏の目にも涙が浮かんでいた。

今の今まで、心は凍り付き、涙とは一番、遠い所にいた彼女が。
確かに彼女の中に情は生まれつつあった。
それはサドクが望んだ事。

「いいんだ。それでいいんだ。お前はお前に心に従え」

「意味が分らない。これで平安でしょ? 怖い事もなくなったのよ?」

「それでいい。大丈夫だ」

「……納得できない。私は邪魔者だったのよ?」

「死とは、そういうモノだ。涅槃。だから皆、後悔しないように生きるんだ」

「私には分らないわ」

「いつか分る日がくる。ゆっくりとだ」

母親の悲しき嗚咽が止った。
父親は無言で、母親の肩を抱き、うつむいた。
そして母親は再び、父親の胸の中で大声を上げて泣いた。

「分らない。本当に分らないのよ。なんで? なんでそうなるのよ?」

ただ一人。
銀杏という人間であった涅槃は理解できないでいた。
そして暗く深い闇をさ迷っていた。

~ その二十五、闇、了。

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↑米騒動w
     

【 信じるマン、第二十五話、ピンクと桃軍師 】

俺の朋友、高倉直海が信じるマンパワー全開で、俺を襲う。
大体、向こうの桃軍師はせこいんだよ。
軍師としても腕も一流だし。

それに加えて、殺意を煽るような能力がある。

こちらのピンクは魔法使いと言っても、所詮、変身をコントロールするだけ。
これをせこいと言わずして、何をせこいというのだろう。
俺は朋友の拳を避けつつ思った。

怪人27号こと、ブルーは向こうの青と熱く拳で語り合っていた。

ブルーはいいよ。
どうせアイツらはシリアルキラーなんだから。
戦意という面で言えば、これ以上ない位の立場のヤツなんだからね。

ただし両方とも赤ちゃんだけど。

末恐ろしい。
ま、俺はいつか信じるマンを抜けるから関係ないけど。
とにかくあの二人は放っておこう。

イエローはというと。
お互い睨み合い、そして唸っている。
そう。ヤツらはネコだから結局、ネコの喧嘩でしかないのだ。

こちらも何も問題がなさそうで、羨ましい限りだ。

俺は、ナオっちを攻撃する気になれないから。
だって、ナオっちは朋友だもの。
真っ直ぐに嫌だ。

だからナオっちの拳の嵐を避けつつ、ナオっちに語りかけた。

これは仕組まれた争いなんだと、必死で。
しかしナオっちの殺意は、とどまる事を知らず、俺に襲いかかった。
右拳が俺の頬をかすめる。

いや、もう拳というより、手刀だ。

ツゥーと頬から血が滲み、アゴへとつたう。
ナオっちも一応、腐っても変身ヒーローなんだなと思った。
ともかく。

こんな馬鹿げた戦いは止めなくては!

「マコっち? お前は俺をなめているのか? なぜ反撃してこない?」

「違う。違うんだ! ナオっち! 目を覚ませ!?」

「ああ? たるいゾ。コラ!」

ダメだ。
ナオっちは完璧に桃軍師の支配下にあり、攻撃の手を弛める気配をみせない。
そうか! そうだ!? 桃軍師なんだ。問題は!

俺はナオっちを尻目に桃軍師を探す。

倒すわけにはいかないけど……(一応、女の子だからね)
とにかく桃軍師を黙らせれば、ナオっちのこのいびつな殺意も消えるはず。
それが一番ベストに事態を収束させる答えだ。

ナオっちを倒さずに済むなら。

俺は、辺りを見渡し、必死で桃軍師を探す。
多分、こちらのピンクと戦闘状態に入っているはずだ。
しかしどこにもいない。

どこにいった?

そういえばピンクのこの戦闘に入ってから見かけていない。
もしかして、桃軍師もピンクも逃げた?
と思っていると……。

キム・キムが、大声を出し、俺たちに告げた。

「皆、たるい戦いをしていないで、完全体になって決着をつけるヨロシ!」

完全体か……。
って、桃軍師! そんな所にいたのか!?
そう。桃軍師は何故だか、キム・キムの肩をもんでいるではないか!

「桃軍師、なかなか上手いアル」

って、ピンクは、俺たちの敵、ミン・ミンの肩をもんでいるし!
桃軍師、ピンク。お前らは、なにがしたいんだ?
俺たちに殺し合いをさせておいて!

「よか。よか。キモチンよかぁ~アル!」

って、いつの話だ!
って、違う!

桃軍師とピンク、お前らは一体、なにがしたいんだ!?

いや、その前にピンク? 寝返ったのか?
すると桃軍師とピンクは俺の気持ちに気づいたのか、同時に言う。

「暗殺ですわ」

「うむ」

と、怖い事を言う。
桃軍師とピンク、仮にも知将らしい答えだったが。
しかし、どこをどう見ても、暗殺のあの字すら見えないんだが、気のせいか?
むしろ二人は健康になっているのでは?

「キモチンよかぁ~ですわ!」

とナオっちの手刀が俺の髪の毛をかすり、髪の毛が舞う。
そうなんだよ。いまだ戦闘は続いているのだ。
もう戦いたくないのに。

俺も、どこかの誰かのようにキモチンよかぁ~とか言いたいぜ。マジで。

とにかく桃軍師を発見した俺は桃軍師に近寄った。
すると、パッと桃軍師が後方にさがった。
キム・キムから離れ。

「フッ。甘いな。貴殿とは戦わぬ」

「つうかナオっちを止めろよ! 実力行使も辞さないぞ!」

「貴殿らが友達という事は事前にリーサーチ済みだ。無駄なあがきは止めろ」

「くそっ! 俺は本気だぜ? たとえお前が女の子だとしてもな!」

「フッ。高倉直海よ!」

桃軍師が、そういうとナオっちが俺の前に立ちはだかった。
だからナオっち、ソイツのいいなりでいいのか?
目を覚ませ!

「グハッ! なにアルか!?」

と、唐突にキム・キムが鼓膜を破らんと大声で叫ぶ。
そうなのだ。桃軍師の暗殺が利いてきたのだ。
暗殺は本当だったのだ。

マジで!?

とっさにミン・ミンの方を見る。
あちらでもミン・ミンがもがき苦しんでいる。
つまり、ピンクの暗殺が、ミン・ミンに利いてきていたのだ。

良くやった。二人とも。

俺は思わず、ガッツポーズをして喜んだ。
とにかく俺たちだけ、痛くて悲しい思いをするのはたくさんだ。
俺たちの悲壮を感じろと。

しかし……。

それは甘かった。
桃軍師とピンクは大きな賭けをしていたのだ。
つまり、暗殺なんていうのは大ウソ。

実の所、桃軍師とピンクの二人は悪の根源に取り入っていたのだ。

なぜなら、悪の根源、キム・キムとミン・ミンは……。
一瞬、呻いたあと、こう言ったのだから。
朗らかで快活に。

「キモチンよかぁ~…アル!」

「本当にキモチンよかぁ~…ですわね!」

「桃軍師、すごいなアル。ピンクに採用アルよ! 魔法使いは死んだアル」

「ピンク、貴女はわたくしの配下に適任ですわ。軍師は死ね」

と勝手な事を言ってるし。
ただピンクは、キム・キム信奉者じゃなかったのか?
向こうの桃軍師も、多分、ミン・ミン信奉者だと思うんだけど、いいのか?

「アチョッ! キモチンよかぁ~…アル!」

という事の次第で、桃軍師はピンクへ、そしてピンクは桃軍師になった。
確かに中国人なキム・キムにとって、その方が収りはいいけどね。
と、またナオっちの手刀が飛んできた。

そうなのだ。

いまだ戦闘状態は続いていた。
とりあえず、新生ピンクに殺意を止めてもらおう。
一応、俺たちは仲間になったんだから、俺のいう事も聞いてくれるだろう。

……しかし、このあと、それはすごく甘い考えだと思い知った。

第二十五話、ピンクと桃軍師、了。

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↑ピンクに黄色w
     

【 熱血 】

俺は少年野球の監督。
これでも高校生の頃は四番でピッチャーで甲子園を湧かせたモノだ。
プロへの切符は惜しくも逃したが。

ともかく、甲子園を湧かせた俺が指導するのだ。
生半可な事はしたくない。

すなわち将来のプロ野球選手を育てたい。

だから練習にも熱が入るし、試合となれば怒号が飛び交う。
そして今も……。

「オラ! 進塁打を打て!」

≪カキーン≫

「よっしゃ! それでいい。右に引っ張れ!」

≪カキーン≫

「よっしゃ! よっしゃ!? ピッチャーヘタレてきてるぞ!」

≪カキーン≫

「ナイス! ホームラン!? 勝ったな!」

*****

Aくん「……って、監督、シート・バッティングで、なに言ってるの?」

Bくん「いや、ああいう人だからプロにもなれなかったんだよ」

熱血、了。

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↑少年は未来(さき)を見つめるw
     

【 三日坊主ですなw 】

拝啓、読者さま。

( ̄~ ̄;) ウーン

わたくし。
一日一絵やっていましたが、あまりに下手すぎて発表するに耐えません。
いや、もはや発表する事に意味が無いと判断しました。

なので、アナログでは一日一絵を続けますが、発表は控えたいと思います。

心が折れましたw、またいつか発表を再開したいと思います。
それまで待って下さいな。
済みません。

では、では。

草々。

三日坊主ですなw、了。
     

【 悪魔ちゃんと天使くん、~ その二十四、変化 】

時は、今。
そして場所は涅槃こと、星埜銀杏の家に戻る。
彼女は今日、学校を休み、そして百億円争奪ゲームに注視していた。

「……ああ。君の正体は分らないし、結局、無駄な時間を過ごしちゃった」

彼女が言う。
彼女は希有な才能を持った天才だったが、学校には行っていた。
しかし、どちらかというと学校に期待をしていなかった。

彼女は浮いた存在だったのだ。

彼女が通う中学は、ジーニアス春日中等学校という。
ジーニアス春日とは日本全国から集められた天才たちが通う学校。
小、中、高と一貫性で、大学はケンブリッヂかオックスフォードを目指す。

しかし彼女はそこでも規格外だった。

中学生で、すでにケンブリッヂに入学を出来るだけの実力があったし。
実績に関しても、学会では彼女の論文が渇望された。
ほとんどの学生は彼女に敵わなかった。

たった一人をのぞいて。

その一人とは、今回の創世には関係ないので、割愛するが。
ジーニアスにあって、ジーニアスとは無関係なモノとだけ書いておこう。
とにかく、そんな涅槃ではあったが。

学校だけは休まず、きちんと毎日、登校していた。

その一人と会うのが楽しかったし、何より両親に心配をかけまいとしていた。
大体、彼女の保有資産は国家予算を超えているのだ。
つまり、経済的に将来は安泰。

しかも学ぶべき事は、まったく見あたらない。

結局、家族を安心させる為だけにジーニアス春日中等学校に通っていたのだ。
家族だけは大切にしている。そこに大きな意味があった。
家族を大切にしざるを得ない理由があったのだ。
彼女は愛情を知らないと書いた。

すなわち家族からの愛情はという話になる。

実際的に彼女は一生懸命、自分の家族という絆を守ろうとしていた。
しかし、彼女以外の彼女の家族は、むしろ逆だった。
彼女を近づけまいとした。

…――そう。

彼女の類い希なる才覚に惹かれて集まる人間たちを恐れたのだ。

彼女は、世界が熱望した才女だったのだ。
ゆえに、その才覚で一儲けしてやろうという輩が集まった。
ハイエナにも似た人間たち。

表で権力を振るう人間はもちろん、裏の人間たちも、わんさか集まった。

政治家もいれば、軍隊の将校や殺し屋まで。

とても幅広く。
その人間たちを恐れ、彼女の家族は彼女を自分たちから遠ざけたのだ。
彼女の家族は、いたって普通の凡人だったのだから。
それはまともな判断だと思う。

大体、前にも登場したが、須木邦大がいい例だ。

彼は財閥の総裁で、私設の軍隊も保有している資産家だ。
もちろん裏ではヤクザとも繋がっている。
いや、ヤクザを飼っている。

自分が資金面で援助している組を実質上、保有しているのだ。

私設の軍隊を持っているのだから、ヤクザを飼っていても不思議ではない。
もう一度言う。銀杏の家族は、いたって普通の凡人なのだ。
ヤクザなど相手にできるだろうか?

答えはノーだ。

ゆえに彼女の家族は彼女を遠ざけ、そして平穏を保とうとしていた。
彼女自身、家族のそんな態度は見抜いていた。
が、文句一つ言わなかった。

そう。

これは、彼女なりのケジメだった。

彼女は、両親の事をこう理解していたのだ。
自分を生んでくれて、そして、いままで育ててくれた恩人だと。
しかし、これは感傷的な気持ちではなく、より合理的な理屈すぎなかった。

そう。

そこには、何一つセンチメンタルな感情はなく単なる理屈に過ぎない。

そう。
彼女は両親に感謝はすれども愛情はまったく無かったのだ。
彼女は家族を愛してなどいなかったのだ。

ゆえに彼女の心を鏡にうつすように彼女の家族も、彼女を愛していなかった。

そんな彼女の家族は、とても悲しき家族であった。
確かに彼女が、まだ子供頃、どこにでもある家族で、温かかった。
しかし、次第に冷えっていった。

どちらかともなく、ごく自然に冷めていって、疎遠になった。

「……涅槃、お前に一つ、教えてやるよ」

「なに?」

「お前は子供頃から今までに、大切なモノをたくさん捨ててきたんだぜ?」

「大切なモノ? なにそれ?」

涅槃にはサドクの言っている事の意味が分らなかった。
サドクは家族の事はもちろん、それらを取り巻く人間関係全般を言ったのだ。
それでも彼女は人間が嫌いだった。

もちろん家族も。

そう。
涅槃の心の底にある性根では家族の事が嫌いだったのだ。
自分を疎み遠ざける家族などと……。
彼女の本音であった。

だからこそ強制的に繋がっていると家族に知らせたくて絆を守ったのだ。

それが親に心配をかけまいとする彼女の本当の心づもりだった。
彼女にとって家族とは、その程度であった。
昔は素直だった彼女が。

「分らねぇか? ま、お前はそういうヤツだからな」

「…――気に入らないなぁ」

「うん?」

「君の何でもしたり顔で、私の先を行ってますって感じがよ」

「ふははは。そうか。でもこれが俺だ」

「サドク! ほら、また!」

「なにが?」

「ま、お前はそういうヤツだからなの後に、これが俺だって」

「ふははは。強制的に納得させられるのが嫌か?」

涅槃は、サドクになにも答えず、少し怒った感じで、そっぽを向いた。
ずっと彼女が後手に回っていたのは、実はサドクの手腕だった。
サドクという天使はコミュニケーション力が高い。
それが涅槃には気に入らなかった。

まるで、大人が子供を叱っているような感じがして嫌だった。

もちろん子供は涅槃。
いや、嫌というよりプライドが許さなかった。
彼女は中学生にして、大人顔負けの自負と自信があった。
言うまでもなく、彼女の実力と実績に裏打ちされた自負と自信がだ。

「ま、そんな事より、今後についてだな」

サドクは、怒っている彼女を尻目に、大事な事を話し合おうとした。
涅槃は聞いているのか、聞いていないのか、まだ怒っていた。
彼女が感情を発露するのは珍しい。

いや、珍しいというより、彼女は徐々に愛情というモノを実感しつつあった。

家族にも見捨てられ、希有な才覚を持つ為に疎まれた彼女がだ。
この世界では、悪魔は情の体現者。
ゆえに……。

ゆっくりと一歩ずつ、しかし、しっかりと。

「ふははは。だから人が変わるのは、ゆっくりとなんだぜ。焦るな」

とサドクが小さくつぶやいた。
彼女には決して聞こえないような小さな声で。
むしろ、聞こえていない方が都合がいいといった感じで。

~ その二十四、変化、了。

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↑人間は変化する生き物だw
     

【 ジャンヌ・ダルク、~ 参、夜明け 】

その時、僕らは本陣を出て遊撃していた。

イングランド軍の本隊を遊撃し混乱させようと画策していたのだ。
しかし、完全に本陣を抜け出すのではなく、飽くまで遊撃のつもりだった。
が、僕たちは進みすぎた。

そして敵のど真ん中で孤立する事となった。

僕は臆病だから、この状況に、とても焦り、心臓が高鳴った。
目は虚ろで、辺りをキョロキョロと見渡し……。
完全に落ち着きを失っていた。

「ちっくしょう。はぐれちまったみたいだぜ?」

モネルの声が僕の耳に届く。
その声は、普段のモネルから想像もつかないほど焦っていた。
しかしジャンヌは普段から敵中突破を信条としているから焦っていなかった。

この冷静さが、ジャンヌの強みであった。

その強さで、僕らを諭す。
ここまで来たら、もう覚悟を決めて敵中突破しかないと。
これは不思議な事だったんだけど、彼女の言葉は僕らに勇気をくれた。

「ちっ。しょうがねぇ。3人で敵陣突破しかねぇな」

「右はモネル。左はスコールに任せたわ。正面は私が受け持つ」

「う、うん」

僕の鼓動は止る事を知らず、どんどんと高鳴った。
今、僕らは敵陣の真っ直中にいる。
必ず死ぬと書いて必死。

まさしく僕らは必死の状態で、少しずつ歩を進めていた。

僕は弓をしっかと握りしめ、敵が来ない事を祈り、そして警戒した。
僕の手は汗でジットリとにじみ、指先まで神経を尖らせた。
どうか……。

どうか、敵よ。現われないでくれと。

しかし僕の祈りは、まったく無駄であった。
そうなのだ。敵のど真ん中にいるのだ。敵が現われない方が不自然だ。
と僕が思った矢先。

左側の茂みが、ガサッと動き、誰かがいる事を示した。

「敵だ!」

僕は弓の弦をしぼり、敵に対応した。
ジャンヌとモネルに敵が現われた事を大声で伝えつつ。
矢は茂みの真ん中に向けて放たれ、そして、そこにいたモノを貫く。

≪バサッ≫

モネルとジャンヌが神経を尖らし僕の指し示した方を向く。
彼らも臨戦態勢に入ったのだ。

しかし……。
何とそこにいたモノは敵ではなく。
ただの野生の鳥であり、鳥は矢に驚き、天空へと飛んでいった。

「と、鳥?」

僕は、また焦って判断ミスを犯したのだ。
ジャンヌとモネルが呆然として、僕の方を見つめている。
モネルの背後の茂みが揺れる。

しかし僕ら3人は鳥を敵と勘違いした僕の方に注意がいっていた。

「やれ、やれ。スコール、あんまり大声を出すなよ。敵に見つかるからな」

モネルの背後の茂みが、更にがさがさと揺れる。
僕は、モネルにあやまる。
ドキドキしつつ。

「ご、ごめん。あわてちゃって……、!」

僕はモネルの方を見る。
すると彼の背後から敵兵が剣を振りかぶって飛び出してきた。
そうなのだ。僕の声を聞きつけ敵兵が現われたのだ。
今度は、鳥ではなく本物の敵兵が。

「――…モネル! 後ろ!?」

モネルは僕のただならぬ態度に違和感を覚え、そして青ざめ振り向く。
そこに振り下ろされる敵兵の剣。
額がパックリと割れる。

そうなんだ。

モネルの額の傷は、僕が……。僕が傷つけたも同じなんだ。

その後、僕らは何とか敵陣を突破し本陣に合流した。
しかしモネルの額の傷は消えず、その後も、ずっと僕を苦しめ、苛め続けた。
今、この瞬間も。

「僕は、2人の足手まといだ……」

そうだ。
僕はいちゃいけない人間なんだ。
絶対に2人のお荷物になり、そして迷惑をかけるから。

今は、良くても、明日、いや、次の瞬間に。

確実にお荷物になる。

僕らは生きるか、死ぬかの戦争という環境を生きているんだ。
戦場では一瞬の躊躇が生き死に別つ。
僕はその一瞬の躊躇だ。

大体、自分の弓で敵兵が死ぬのを見たくないなんて甘い事を言ってる時点で。

前の判断ミスはモネルは額を傷つけただけですんだ。
しかし、次は、彼か彼女の首が……。
首が飛ぶかもしれない。

そう考えると震えが止らなくなり、僕はこの陣での立ち位置を失った。

だから荷物をまとめ戦線から離れようと思った。
2人のお荷物になる前に。
モネル、ゴメン。

僕は君との約束を守れそうにはないよ。

でも、これが正解なんだよね。
僕は、結局、君らのお荷物でしかないんだよね。
この戦争はきっと終わるよ。モネル? 君とジャンヌの力で。

それを祈って、僕は、ここから去るよ。

モネル? 本当にゴメン……。
こんなにヘタレで、何も出来ない自分が弱く思えてしょうがないんだ。
ゴメンね。

荷物をまとめた僕は寝ているモネルの横をそっと横切る。

モネルは眠いと言わんがばかりに半目を空ける。
そして、落ち着いた感じで、告げる。

「うぅん?」

「……」

「スコール、どこにいくんだ? しょんべんか? 気をつけろよ」

「……」

「それと、今日の事、気に……」

僕はそこまで聞くと背筋に電流が走ったようにビクッとした。
モネルは今日の軍議の事を言いたかったのだろう。
僕に最後まで聞く勇気はなかった。

「ゴメン! 本当にゴメン、モネル!」

「あ……、お、おい!!」

僕はモネルの答えを聞く前に陣から走り出て、全力で走った。
もう僕を放っておいてくれと言わぬがばかりに。
僕はヘタレだ。

約束を守れないヘタレだ。

それを思い知った。
だから、そんな弱い僕は放っておいてくれ。
モネル? 君には強い味方がいる。

ジャンヌだ。

ジャンヌさえいれば、この戦争はきっと終わるよ。
その時に僕が横にいなくてもいいよね?
ジャンヌがいれば……。

ゴメン。

本当にゴメン。

僕は涙でグチャグチャになった顔を腕で拭い、走り続けた。
この終わりなき戦闘という日常から逃げ出し。
約束をジャンヌに渡し。

そして、この殺伐とした戦争という日常の中の唯一の自然、夜が明けた。

~ 参、夜明け、了。

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↑これで原稿五枚也w
     

【 海猫さんが行く、その五 】

海猫さん、一念発起したようですよ。
何と無謀な事に海猫さんの画力で、ピクシブに挑戦しようというのです。
確かに海猫さんは、少女漫画家志望で努力はしています。

その努力の一環としてのピクシブでしょうが。

それにしても無謀でございます。
あ。まだ海猫さんの画力がどれ位なのか描いていませんでしたね。
ハッキリ言って、下手くその部類に入ります。

小学生が適当に描いた絵の方が、まだ上手いと思います。

そんな海猫さん。
一生懸命、頑張って絵を描いています。
ただ一生懸命頑張ればいいというのものではありません。

漫画家は結果が全てなのです。

≪ポチッとな≫

投稿!
やっぱり海猫さんでは、ピクシブでまったく通用しませんでしたね。
って、ちょっと待って!

海猫さんの下に、あの有名な○○画伯がいるではないですか!

それも鬼気迫る絵でエントリーしています。
なにゆえに海猫さんの下に!
ああ。そっか。

投稿順ね。

納得しました。了解です。
もちろん○○画伯はすんなりデイリーランキング入りしましたw
それでも負けずに頑張れ、海猫さん!

海猫さんが行く、その五、了。

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↑海猫さんの下手はヘタだw
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四草めぐる

Author:四草めぐる
将来、月に移住したいと思う今日この頃。現実的には一歩、一歩、着実に。基本を大事に。

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