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E★エブリスタ

では、▼以下より、私の世界をお楽しみ下さい。
     

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【 仕事 】

 …――目の前で自殺をしようとする女の子がいる。

 ビルの屋上から飛ぼうというのだ。

 僕はあくび。

 正直面倒くさい。仕事だから彼女に会いに来たのだ。しかし彼女はすでに死へとロックオンしており、僕の言葉など耳も貸してもらえそうもない。いくら聞いてくれなさそうだとしても聞かせるしかない。

 僕は仕事の鬼だから。

「あの。一つだけいいですか?」

 ゆっくりと落ち着いた口調で彼女へと語りかける。

「なによ。私は死ぬの。邪魔しないで。それともなに、自殺なんて良くないとでも説教するつもり。なにも知らないクセに。いい迷惑よ」

 こっちの方が迷惑なのだが。

 仕事が滞る。

 僕は仕事人であるから自殺を止めなくてはならない。仕事でなければ自殺しようが、殺人を犯そうが、勝手にやってくれと家に帰ってコタツにくるまりミカンを食べながら暇つぶしに恋愛ドラマでも見るであろう。

 屁もするかもな。

 しかし人生そう上手くはいかない。

 実際に担当である彼女が死のうとしているのだ。しかしながら本来であれば警察の仕事だし、僕なんかがしゃしゃり出てくるのはお門違い。お門違いだとしても自殺を止めなくてはならない。

「なんで死にたいんです?」

 僕がこんな事を言うのは甚だ可笑しいが、自殺だけは止めたい。

 言うまでもないが仕事の為だ。

「アハハ。聞きたい? 嵌められて借金が1億できたのよ。そんな借金返せるわけがないでしょう。それともあんたが肩代わりしてくれる?」

 合点がいった。

「では、これをお使い下さい」

 と指を鳴らし中空からアタッシュケースを取り出して開いて見せる。

 中には綺麗に収まっている1億円。

「えっ!」

「ここに1億円がきっかりと入っております」

「ほ、本気なの、あなた」

「はい。もちろん返済の必要ありませんよ。気を遣わない下さい。僕も仕事ですので」

 女は目を丸くしてとても信じられないと僕とカネに近寄る。

 うむ。

 これで彼女の自殺は阻止できた。

「本当に1億円あるの? 私、死ななくていいの? あなたは一体なにもの?」

「僕は死神。さあ、逝きましょう。閻魔大王様があなたの順番だと言っておりますよ。あなたの寿命は心臓発作で今この瞬間までですからね。あなたは死ぬんですよ」

 僕はこれも仕事だとお辞儀した。

仕事、了。
 
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【 近代化 】

「本当にあの川に橋を架けるんですか。死にますよ」

 私は驚いて言う。

 我が社に橋を架けてくれと依頼がきた。死にますよとは呪いの類ではない。あの川を渡ればそれは死ぬという事に他ならないのだ。だから非科学的な呪いの類ではなく、当然の流れなのだ。

 しかし私は思う。

 今の今まで通行人達は情緒のある船であの川を渡っていた。しかし今回、橋を架けてくれと依頼がきたあの川はこれでいいんだと思う。周囲の景観や風情などを考慮すれば橋などない方がいい。これ位の不便さは敢えて残した方が、あの川の為にはいい。

「えっ。高速道路を建てて電車を走らせるだって……」

 近代化の波はまた一つ日本の情緒、いや、世界的な風情を破壊するのか。いや、私だって利用する人の事を考えれば高速道路があったり、電車が通っていれば便利だとは思う。思うが、世の中、便利という言葉だけでは割り切れないものがあるのも、また真理だ。しかも依頼主は橋を架けたあとに有料化して通行料を徴収する腹づもりでいるんだろう。まったく迷惑な話だ。どこまでカネの亡者なんだ。

 私は考える。

 私自身もこれまで日本全国津々浦々の川に橋を架けてきた。しかし今回の依頼には承伏しかねるほどの憤りを感じていた。くどいようだが、あの川に橋は似合わないのだ。あの川は船で渡るからこそ、それなりの意味があるんだ。一度渡ったら二度と帰ってこれない川なのだから……。

 君もそう思うだろう。

 …――三途の川に橋を架けるのは止めた方がいいとね。

 それこそそんな罰当たりな計画に加担すれば今度は自分があの川を渡らせられてしまう。そして、あの世に行って二度とは帰ってこれないだろう。三途の川を渡るという事はつまりそういう事なのだ。

「やっぱり橋を架けるのは止めましょう。まだ死にたくはありませんよ」

 と答えた。

「じゃ、川の下を通るトンネルでもいいよ」と返ってきた。

 いや、一緒だって。馬鹿。

近代化、了。

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【 動物好き 】

 …――動物好きで、きれい好きな女の子が遊びに来た。

 彼女が俺の部屋に入ってきたのが分ったのか、俺の飼いネコが可愛く鳴く。しかし部屋に入ってすぐ彼女は顔をしかめた。俺の部屋が汚いのが気に入らないのか。一応、彼女の為に部屋を片付け、掃除機もかけてある。しかし彼女はどうにもここにいたくないと嫌そうな顔をする。

「俺の部屋、汚かったか?」

「いや、大丈夫。ちゃんと片付けてあるし、掃除機もかけたでしょう?」

「あ、ああ」

 違った。そういえば彼女は煙草が嫌いだった。俺はヘビースモーカーで家族にちょくちょく注意されている。部屋が煙で充満してるいるよとね。でも彼女が来る事を知っていたから三時間前から煙草は吸ってない。もちろん換気もした。それでも煙草の臭いが残ってたかな?

「煙草?」

 俺は恐る恐る彼女に問う。

「えっ。煙草がどうしたの。あたしは吸わないけど?」

 どうやら違うらしい。彼女の足元では俺の飼っているネコが戯れている。動物好きの彼女がネコがいて顔をしかめるなんて、なにが問題なんだ。俺は原因を色々考えたが、どうしても分らなかった。

 なんだろう?

「ごめん。ネコ……」

「ネコがどうしたの。君って確か動物が好きだったよね。撫でたいの?」

 彼女は言いにくそうに無言で顔を左右に振る。

「?」

 僕には彼女がなにが言いたいのか分らなかった。

「……私、ネコ、嫌いなの」

 へっ。

「ついでに言っておくと犬も嫌い。もちろんインコもウサギもハムスターだって嫌いのなの。ごめんね。私、正直、動物が嫌いなのよ」

 はい?

 君は確か動物好きだったはずじゃ……。

「でもね。でもね。食べるのは好き。牛肉も鶏肉も豚肉も大好きよ。もちろん……」

 もちろん……?

 と、突然、ネコが形相を変え怒った。

「フウゥゥ。ブギャッ!(※訳、その目つきによだれ。ワイを食う気かッ!)」

動物好き、了。

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【 漢字の練習デス 】

「ふひひひっ」

「何だよ。厭らしい笑い声をあげて。何、やってるんだ?」

友達が突然、何とも厭らしい笑い声をあげた。
俺はビックリして、友達を見る。
顔が怖いぞ。お前。

「漢字の練習だよ。ただそれだけだよ」

漢字の練習?
確かに友達のノートにはびっしりと漢字が書き込まれている。
そういえば来週、漢字のテストだったな。

「お前……、それ?」

「うん? 漢字の練習。本当にそれだけだよ」

いや、テストが近いのは分かる。
もちろん俺もテスト対策で漢字の練習はしたい位だぜ。
でもな……。

「ぶひひひっ。あははは」

その笑い声。
そして、ノート一冊まるごとにびっしりと書かれた漢字。
お前、何か嫌な事があったのか?

だって、ヤツのノート一冊には呪怨と書き込まれていたのだから。

「お前、最近、何か嫌な事があったか?」

「うひひひっ。漢字の練習だよ。だたそれだけだよ」

「怖いぞ。お前」

くわっ。

漢字の練習デス、了。

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【 真っ黒な顔 】

不可思議な能力を手に入れた。

…――それは、これから死ぬ運命にある人が分かるという能力。

つまり、これから死ぬであろう運命が分かるのだ。
どうやって見分けるのかと言えば、これから死ぬ人の顔が黒ずんでに見えるのだ。
まるで死人の顔色のように。

朝、起きたら、この能力が身についていた。

神の気まぐれか、はたまた悪魔の仕業なのか、それは分からない。
が、朝起きてニュースを見ている時、その事に気づいた。
キャスターの顔が黒ずんでいたのだ。

直後、放送事故が起こった。

番組にテロリストが乱入し、キャスターを殺してしまったのだ。
あっという間の出来事だった。自分の目を疑った。
しかし現実に起きた事だった。

初めはキャスターの死と黒ずんで見えた顔の因果関係に気づかなかった。

しかし、タバコを買いに出たとき、それが疑惑に変わった。
そう。すれ違った人の顔が黒ずんで見えたのだ。
縁もゆかりもない人だった。

俺がタバコを自販機で買っていると、その人が暴走してきた車にはねられた。

即死だった。
それでも、能力に対して、まだ疑惑の域だった。
いくら馬鹿な俺でも、そんな能力があるなんて、信じられなかったのだ。

大体、何故、こんな能力が身についたのか、分からなかった。

どこにでもいる普通の俺に。
暴走してきた車は、歩行者をはねた後、電柱にぶつかって大破した。
運転手を見た。

車は大破しながらも、運転手は息があった。
しかし、虫の息だったらしく、運転手の顔が黒ずんで見えた。
死ぬのかなと思った。

案の定、運転手は救急車が到着する前に死んだ。

その時、死ぬ運命が分かる能力があると、疑惑が確信に変わったのだ。
俺は、人の死が分かるようになった。
怖かった。

他人の死が分かるなんて、まったく嬉しくない能力。

親兄弟、友達の顔を見るのが怖かった。
もし、彼らの顔が黒ずんで見えたら、君だったら、どうする?
忠告するかい?

いや、忠告した所で、一笑にふされるのが関の山だろう。

他人の死が分かる能力が、この世に、あるなんて、誰が信じると思う?
誰も信じないだろう。馬鹿にされるだけだ。
しかし、俺には分かる。

ゆえにジレンマに襲われ、死ぬ人を傍観するしかないだろう。

それが親しい人だったら、余計に罪悪感に苛まれる。
もしかしたら助けられるかもしれないなのに、傍観するしかない自分に。
最悪な能力だろ?

俺は歯磨きをする為に洗面台の前に立つ。

これから先、ずっと親しい人の顔を見られないのかと悶々とし。
スプライトの歯磨き粉を歯ブラシに乗せて、ゆっくりと口の中へと押し込む。
口の中が泡立つ。

洗面台の前にある鏡を見つめる。

そこには、歯ブラシを口に突っ込み、見事に黒ずんだ顔の俺がいた。
俺は、朝、起きたら不可思議な能力を手に入れた。
死ぬ人の顔が黒ずんで見える能力を。

くわっ

真っ黒な顔、了。

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将来、月に移住したいと思う今日この頃。現実的には一歩、一歩、着実に。基本を大事に。

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